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日本人トップランナーも愛用中

ナイキが誇るロングセラー。「ペガサス」は大定番であり最先端

author: 神津文人date: 2022/05/03

“あらゆるランナーのためのシューズ”として1983年に登場したナイキ ペガサス。来年には40周年を迎えるロングセラーモデルは、ファンランナーからトップアスリートまで、幅広いレベルのランナーに愛され続けてきた。そんなペガサスのシリーズ最新作となる、「ナイキ エア ズーム ペガサス 39」が4月に発売された。

ファンランナーにも最適なモデル

大きなアップデートポイントは、前作および前々作では前足部のみに搭載されていたズーム エア ユニットがヒール部にも搭載されたこと。ヒール部の反発性が高まり、さらにソールにフレックスグルーブ(屈曲溝)を1つプラスしたことで、着地から蹴り出しまでの体重移動がよりスムーズに行えるようになっている。ミッドソールの素材には、前作同様、反発性と耐久性に優れたナイキ リアクト フォームがフルレングスで採用されている。

ナイキ エア ズーム ペガサス 39/14,300円
フレックスグルーブ(屈曲溝)が前作より増えている

過去のペガサスでもズーム エア ユニットを2つ搭載していたり、フルレングスのズーム エア ユニットを搭載したモデルがあったが、ナイキ リアクト フォームとの相乗効果のおかげか今作は歴代モデルの中でも、クッション性と反発性がともに優れているように感じる。

実際に走ってみると、のんびりとしたペースではよりクッション性を感じ、スピードを上げていくと反発性の強さが際立ってくる印象。レースで「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%」「ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト% 2」といったカーボンファイバープレートを搭載した厚底シューズを履いているランナーのトレーニング用にも、ファンランナーのジョギング用にも適しているシューズだろう。もちろんレースシューズとして使いたいと感じる人もいるはずだ。

フライワイヤー テクノロジーと中足部のミッドフットバンドの組み合わせで、足とシューズの一体感を高めている点も特徴。中足部を中心に足を包み込むようなフィット感がある。

3月の東京マラソンに夫婦揃って出場し、それぞれ男女の日本人トップとなり、世界選手権の出場を決めている鈴木健吾選手と一山麻緒選手も、日々のトレーニングで、「ナイキ エア ズーム ペガサス 39」を活用している。

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 「ナイキ エア ズーム ペガサス 39」について語る鈴木健吾選手(右)と一山麻緒選手(左)

「主にジョグで使っていますが、キロ5分ぐらいから、キロ4分、キロ3分半ぐらいまでのペースまで対応できるシューズで、トレーニングはこれ一足あればなんとかなるなと思えます」(鈴木選手)

「強過ぎず、弱過ぎず、ちょうどいい反発性があって、軽快に走ることができます。凄く柔らかいなという印象で、着地をしたときに地面の硬さが足にあまり伝わってこないソフトな走り心地がとても気に入っています」(一山選手)

「ナイキ エア ズーム ペガサス 39」にはフライイーズバージョンも登場する。脳性まひによって手足に障がいがある青年からの手紙がきっかけとなって開発されたフライイーズ テクノロジーは、シューレースを結ぶ・解くといったバリアをシューズから取り払ったもの。前作「ナイキ エア ズーム ペガサス 38 フライイーズ」では、シューズの甲に沿って設けられたジップと、甲の部分に搭載されたコードによって、シューズの着脱とフィットの調整ができるようになっていたが、その機構もバージョンアップ。

ナイキ エア ズーム ペガサス 39 フライイーズ/14,300円
フライイーズ テクノロジーの構造も一新された

中足部を覆うバンドと4本のフライワイヤーが連動するテントのようなシステムにより、足を入れる開口部が大きく広げられると同時に、今まで以上に足とシューズとの一体感が味わえるモデルへと進化した。さらに操作がシンプルになっている点も大きな前進だろう。ナイキ リアクト フォームの採用と2つのズーム エア ユニットの搭載は「ナイキ エア ズーム ペガサス 39」と同様。多くの人が、最新のペガサスのパフォーマンスを堪能できるというわけだ。

ランナー待望のモデルも復活

復活を待ち望んでいたランナーも多いであろうペガサス ターボも、「ナイキ ペガサス ターボ ネクスト ネイチャー」として今年8月にカムバックを予定している。

「ナイキ ペガサス ターボ ネクスト ネイチャー」は、昨年10月に登場した「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト ネイチャー」に続く、地球の未来を考えたハイパフォーマンスフットウエア。重量にして50%以上の再生素材を使い、ミッドソールには55%以上のズームエックス フォームのスクラップを活用。アッパーには100%再生原料の糸からできたフライニットを使用している。

シュータンにはサステナビリティを象徴するサンバーストロゴが入れられている

「アルファフライ ネイチャー」はトップモデルのサステナブルバージョンだっただけに生産量も限られたものだったが、「ペガサス ターボ ネイチャー」の場合は、ターゲットが広い分、販売量も多い。環境配慮という点での影響はより大きなものとなる。ランニングシューズは、ランナーにとって大切なパートナーであり消耗品でもある。多くのランナーがサステナブルバージョンをチョイスするようになれば、未来はより良いものとなるかもしれない。

シューレースを結ぶというバリアを取り除きながら、操作性とフィット性が向上した「ナイキ エア ズーム ペガサス 39 フライイーズ」に、地球環境への負荷軽減に貢献する「ナイキ ペガサス ターボ ネクスト ネイチャー」。ペガサス ファミリーは、より多くのランナーがランニングを楽しむための“最先端”が詰まっている。 バリアフリーもサステナブルも、定番モデルで実現するからこそインパクトが大きいはず。進化を続けるペガサスにこれからも期待したい。

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ライター・編集者
神津文人

雑誌編集者を経てフリーランスに。「Tarzan」などのヘルス&フィットネス系メディアや、スポーツの領域で活動中。「青トレ」(原晋/中野ジェームズ修一著)、「医師も薦める子どもの運動」「医師に運動しなさいと言われたら最初に読む本」「60歳からは脚を鍛えなさい」(中野ジェームズ修一著)、「100歳まで動ける体」(ニコラス・ペタス著)、「肺炎にならない!のどを強くする方法」(稲川利光著)、「疲れない体になるライザップトレーニング」(RIZAP)などの書籍の構成も手掛けている。趣味は柔術、ときどきランニング。
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