検索
menu
close
loading...
Special特集
close
検索
Tags
  1. top/
  2. Review/
  3. 第2位:冷蔵室もすべてチルドにできる!日立「R-HX54R」
Review

石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<冷蔵庫>

第2位:冷蔵室もすべてチルドにできる!日立「R-HX54R」

author: 石井和美date: 2021/08/15

まとめ買い需要の増加により、大型冷蔵庫が注目されている。食材をたっぷり入れられるから、こまめに買い物をする必要がなく、コストコなどで大量に買ってもストック可能なのがメリットだ。また、大型の方が電気代は安くなっており、断熱材などの進化により10年前と比較すると同じサイズでも内容量は大幅にアップしている。今回は家電プロレビュアーの石井和美さんが、鮮度保持と使いやすさ、オリジナル機能などに注目し、評価した。

・「冷蔵室の使いやすさ」では、食材の出し入れのしやすさ、見渡しやすさ、扉の使いやすさなどを評価

「冷凍室の使いやすさ」では、大量に購入した冷凍食品の整理のしやすさ、出し入れのしやすさを実際に入れて検証

「冷蔵室の鮮度保持」では、フィルムをはがしたハムを中段に置き、6日後に乾燥や縮み具合を確認

「野菜室の鮮度保持」では、椎茸、きゅうり、パプリカを上段に、ほうれん草を下段にいれて8日後にチェック

「チルド室の鮮度保持」では、豚挽肉を保存。チルドの温度帯よりも低い設定温度があればそちらを選択。7日後に変色や固さなどをチェック

「オリジナル機能」では、ほかにはない便利な機能をチェック。実用性があるのか、実際に使ってみた

最上段が使いやすい冷蔵庫

Brand 日立グローバルライフソリューションズ

Item  R-HX54R

price 28万8000円

spec
定格内容積:540L
外形寸法:幅650×奥行699mm×高さ1833mm
質量:114kg
容量(食品収納スペースのめやす):冷蔵室279L(211L)、野菜室103L(69L)、製氷室22L(7L)、冷凍室136L(83L)
定格消費電力:電動機95W、電熱装置176W

「R-HX54R」の特徴

本製品では、本体幅650mmで従来比20Lの拡大となる定格内容積540Lを実現。冷蔵室最上段は、500mLのペットボトルを立てたまま収納できるようになり、使い勝手が向上している。また、冷蔵室には、棚スペース全体をチルド温度約2℃、湿度約80%となる「まるごとチルド」を採用。約2℃の低温保存により、どこに置いても鮮度が長持ちする。

高い湿度にすることで、一時保存のサラダはラップなしでも乾燥を抑えられる。野菜室は野菜を眠らせるように保存し、みずみずしさが長持ちする「新鮮スリープ野菜室(下段スペース)」を、冷凍室下段には、すばやくホームフリージングできる「デリシャス冷凍」を採用している。

「冷蔵室の使いやすさ」

横幅65cmと少々狭いものの、扉が広く収納しやすい。冷蔵室全段をチルド設定(約2℃)にできるので、どこに置いても食材の鮮度が長持ちする。

「冷凍室の使いやすさ」

ケースは3段。一番上の引き出しはアルミプレートが一面にあり、食材を置くと温度センサーが食品の温度を検知し、自動で運転を切り替えすばやく冷凍する。

「野菜室の鮮度保持」

上段のスペースに入れておいたパプリカは乾燥している状態。きゅうりがしなびてしぼんでしまっていた。葉は葉の部分が少し縮んでいたが、十分使える。

「冷蔵室の鮮度保持」

フチの部分は乾燥して少しかたくなっているものの、見た目はほぼ変わりがない。全体的にはしっとりしている。

「チルド室の鮮度保持」

挽肉は表面が少し変色している。内側は保存時とほぼ同じ状態で変色していなかったが、今回テストした中ではいまひとつの結果に。

「オリジナル機能」

冷蔵室の最上段は低めで手が届きやすく、500mLのペットボトルを立てておける。最上段はデッドスペースになりやすいが、調味料などもたくさん入れておけるので実用的だ。

スリムなのにたっぷり入る冷蔵庫
デッドスペースが少なく隅々まで使える

今回試した中で横幅65cmと一番スリムなものの、540Lという大容量を実現。デッドスペースが少なく、たっぷり収納できる冷蔵庫だ。特に便利だと感じたのは最上段で、他社と比較すると棚の位置が低いため、手が届きやすく出し入れしやすい。一番ムダになりがちなスペースを有効活用できるので、調味料や500mLサイズのペットボトルも立てて入れておける。幅が狭くても、扉にはペットボトルや牛乳パックが入れられたのは便利だった。

冷蔵室はチルドルームだけでなく、棚スペースをすべてチルドの温度にできる。扉を開けると明らかに冷気が他社より冷たく、手作りのお惣菜なども安心して保存可能。また、低温でも湿度は高いので、ハムの保存状態がよく、サラダなども乾燥しないでシャキシャキの状態を保てる。夏場は、どこに入れて置いてもキンキンに冷えたビールを楽しめるから、飲み物をしっかり冷やしたい方にもおすすめだ。

ただ、今回の鮮度保持実験ではチルドルームに入れた挽肉の鮮度が他社よりも悪く、変色していたのが気になった。日立といえば約0.8気圧で酸化を防ぐ「真空チルド」が特徴的とはいえ、ここ数年は一般的なチルドルームに戻している。「真空チルド」は収納容量が抑えられてしまうものの、鮮度保持についてはとても優秀だったので少々残念な結果に。

また野菜室は「プラチナ触媒」で眠らせるように保存し、鮮度を保つ「新鮮スリープ保存」を搭載しているが、下段奥側のスペースのみになっている。テストしてみたところ、やはり葉物野菜の鮮度は良好。しかし、上段に入れておいた椎茸やパプリカなどは、前回テストしたときよりも乾燥が少し進んでいた。 今回は鮮度保持のテスト項目で少し点数を落としたとはいえ、使い勝手はとてもよく頼もしい冷蔵庫だ。置き場所スペースに余裕がない方にぜひ注目していただきたい冷蔵庫である。

製品貸与:日立

author's articles
author's articles

author
https://d3n24rcbvpcz6k.cloudfront.net/wp-content/uploads/2021/05/036.jpg

家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
Follow us!!
Copyright © Connect Beyond. All Rights Reserved.