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音楽

気軽にやってみると、世界が開ける

アーティスト・北村蕗の「創作意欲全開」ウィッシュリスト@2026

author: 山梨幸輝date: 2026/01/23

アーティストの北村蕗です。中学生の頃から歌を歌ったり、作曲をしたりしています。

初めてリリースしたEPのコンセプトがダンスミュージックだったので“電子音楽の人”と捉えてくれる人が多いのですが、特定のジャンルに縛られることはなくて。

特に2025年はアルバムをリリースして、表現の幅がより広がった1年でした。ブラジルの民族音楽の要素を取り入れたりと、これまでの私のイメージからはもっと遠いところまで行けたような気がします。

2025年はたくさん挑戦を楽しんだ分、自分のやりたいこともはっきりしました。2026年はもっと創作意欲全開で臨みたい。そんな思いで、ウィッシュリストを考えてみました。

北村蕗

2003年、山形県生まれ。ヴォーカル、ピアノ、ギター、フルート、DTMなど幅広い手法を用いて楽曲を手がけるマルチプレイヤー。2023年3月には、初の配信シングル「amaranthus feat.梅井美咲」をリリースし、『FUJI ROCK FESʼ 23』の「ROKIE A GO-GO」に出演。ダンスミュージック、ジャズ、フォーク、エレクトロニカなど、様々なジャンルをミックスした音楽性が話題となる。そのほか、tomggg feat.ena mori「いちごみるくremix」や、冨田ラボによる「ドラマ『地球の歩き方』オリジナルサウンドトラック」への参加や、kuyurimi名義でのDJ活動など、幅広く活動する。

Instagram:@kitamurafuki

2025年、どんな年だった?

ハイライトはなんといっても、11月にリリースした1stアルバム『Spira1oop』。2025年は一年中制作のことを考えていて、なんだかずっと自宅にいたような気がします。

アルバムを作ることを決めたとき、「2024年の私が絶対にできないことをやろう」と思って。そもそも初めて作ったEP『500mm』も、自分のルーツではなかったダンスミュージックに挑戦した作品なんですよ。そんな風に今回も、時間をかけながら道筋をいちから立てて、一歩ずつ踏みしめるように作っていきました。ダンスを始めたり、ギターの弾き語りに挑戦したり、ストリングス(管弦楽)のアレンジを勉強したり、制作のために色々なことに挑戦しましたね。

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北村さんの制作風景

12月には「代官山UNIT」でワンマンライブも行いました。『Spira1oop』の楽曲を披露してようやく、アルバムを世に出すまでの一連の流れが分かったような気がして。今後もたくさん悩むことはあると思うけど、自信が付いた1年でもありましたね。

2026年のウィッシュリスト

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バンドをやってみたい

これまでは「1人でステージを完結させる」ことが目標だったんです。でも、今回のワンマンライブを経て、一つの区切りを迎えたような気がして。次は「いろんな人と音を出してみる」ことにも挑戦したくなりました。

どんな編成にするかは、考え中。たくさんの人とセッションしながら、イメージを膨らませていきたいです。私はソロのライブだとピアノを弾くことが多いのですが、バンドではギターで弾き語りをしてみたいな、と思っています。

ピアノがもっと上手くなりたい

制作の合間に楽器の練習をよくするんです。パソコンでの作業に疲れたらギターやピアノを弾いたり、といった具合ですね。今練習したいのは、ウクライナ出身のピアニスト・ニコライ・カプースチンの楽曲。譜面を買ったのになかなか手をつけられていないので、序盤に載っている「Eight Concert Etudes Op. 40 Toccatina」から弾けるようになりたいです。

カプースチンの譜面

✅ イギリスに行きたい

エマ・ジーン・サックレイ(ジャズからハウスミュージックまで、幅広いジャンルを横断した音楽を手がける、UK出身のマルチプレイヤー)をはじめ、UKにゆかりのあるミュージシャンを好きになることが多いんです。特に現地のハウスミュージックやテクノは私の制作にも大きく影響していて。実際に現地のクラブに足を運んだり、ミュージシャンとコミュニケーションを取ったり、一緒に制作をしてみたいですね。

AMNIの服を買いたい

ライブをするようになってから、音楽以外でもお客さんにワクワクしてほしいという思いで、ファッションでも自己表現するようになりました。特に好きなのは、日本発のAMNIというブランド。ビスチェやスカートをアーティスト写真の撮影用にお借りしたのですが、とっても可愛くて。2026年は「森下」駅の近くにある店舗にも訪れてみたいです。

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2025年に撮影したアーティスト写真のオフショット

ZINEを作りたい

文章を書くことは、作詞とはまた違ったスキルが求められると思っていて。新しい表現方法として挑戦してみたいですね。文章は書く人の内面を大きく反映すると思うのですが、私が書くとどんな風になるのかも、楽しみ。いずれは本のデザインも勉強して、私の文章をまとめたZINEを作ってみたいです。

自分をもっと理解したい

ちょっとおかしな言い方になるけれど、私は“自分自身の生み出すもの”を見たり聴いたりするのが楽しみなんです。というのも、歌詞を書いたり、メロディーを考えるときは直感を大事にしていることが多くて。できあがった作品を聴いてようやく「なんでこのタイミングでこの言葉が出てきたのだろう?」などと、意味を考えるんです。私にとって音楽制作は、自己分析に近いのかもしれないですね。私にはまだまだ未知な部分がたくさんあると思っていて。表現を通して、もっと自己理解を含めたい。もっと言えば、うまく自分と付き合えるようになりたいと思います。

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2026年、どんな年にする?

2025年には私の故郷である山形県の金山町で、地元の中学生と一緒に音楽を作るプロジェクトに携わりました。10代の子とコミュニケーションする中でよく伝えていたのは、「何でもやってみよう」「軽い気持ちで最初の一歩を踏み出してみよう」ということ。

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北村さんの授業風景

それは私自身が日頃から考えていることなのですが、口に出してみると「“やってみる”ことでたくさん広がるんだな」と改めて感じることができて。私にとっても学ぶことの多い機会でした。2026年も「何でもやってみよう」という姿勢で臨みたいですね。Beyond magazineの読者の方も、ぜひ気軽に色々なことにトライしてみてください。

Text & Edit:山梨幸輝

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編集者/ライター
山梨幸輝

編集者/ライター。大学時代にファッションブランド・writtenafterwardsでのインターンを経験し、卒業後にフリーランスとして活動を開始。雑誌やWEBメディアでの執筆や編集、ブランドのカタログ制作などを行う。
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