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給水も掃除も“らく”がいい

「面倒」を解消したニトリの加湿器が予想を超えて活躍した理由とは

author: 倉本春date: 2025/10/10

冬になると気になるのが室内の乾燥。朝起きると喉はイガイガ、気が付くと肌はカサカサ、乾燥対策としても加湿器は冬に導入しておきたいアイテムです。しかし、実際に使ったことがある人からは「水を入れるのが面倒」「思ったより掃除が大変」と継続使用を断念したという声も多く聞きます。そんな悩みに向き合ったのがニトリの「タンクを持ち運べる楽給水アロマ加湿器」。加湿器ならではの「面倒」を解消したという本製品は、本当に使いやすいのか? 我が家の寝室で実際に検証しました。
 

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タンクを持ち運べる楽給水アロマ加湿器(HM04 WH)

〇 本体サイズ(約):幅191×奥行191×高さ262mm
〇 質量:約1.2kg
〇 加湿方式:超音波式
〇 適用床面積:木造和室約3畳、プレハブ洋室約6畳
〇 タンク容量:約2.5L
〇 加湿量(約):H:200mL/h、M:120mL/h、L:80mL/h
〇切タイマー機能:2・4・8時間の3段階
〇 価格:3,990円(税込)
*一部離島では別途手数料がかかります
※適用床面積・連続使用時間は使用状況、環境により異なります。

コンパクトサイズながら約2.5Lのタンクを搭載し、最大で約31時間※と一日以上連続使用できる超音波式加湿器。ふたを外さずに上から水を注ぐ「らく給水」と、タンクを外してシンクで給水できる「持ち運べるタンク」2種類の給水方法に対応。

タンク部分はシンクでまるごと水洗いできるので、加湿器特有の「掃除のしにくさ」も解消しています。アロマオイルを直接水タンクに入れれば、加湿とともに香りを楽しめるのもポイント。どんな空間にもなじみやすい、シンプルなデザインも魅力です。

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「上から注ぐ + 長時間駆動」で給水の手間を軽減

加湿器を日常的に使っていると、どうしても避けられないのが急な「給水作業」。加湿器には水のタンクが外せるものと外せないタイプがありますが、タンクが外せるタイプは吸水のたびに「タンクを外してシンクまで運んで給水する」という手間が必要。本体とタンク一体型の製品でも、給水時に本体のフタを外したり給水口を開けたりと「ひと手間」が必要な製品がほとんどです。

本機はふたを外さずに上から水を注ぐ「らく給水」方式に対応、ペットボトルなどから直接水を注げば給水が完了します。さらに、本体はコンパクトながらタンク容量は約2.5L。弱モードなら最大31時間、一番強いモードにしても約12時間の連続運転ができます。そもそも頻繁に水を足す必要がなく、実際に一晩中寝室で使用しても翌朝にはまだまだタンク内に余裕がありました。

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フタを開けないでも給水が可能。中心のミストキャップパーツがやや出っ張ったデザインなので、タンクにホコリが入る心配もありません

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部屋に水がない場合は、シンクに水タンクを持っていくことも可能。状況にあわせて楽な方法が「選べる」というのが嬉しいですね

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約6畳の寝室で運転モード中(M)で利用したところ、朝は湿度30%前後になる部屋が湿度50%以上になりました。水の残量は本体正面の窓から確認可能。写真では半分くらい残っているのがわかります

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超音波式ながらタンクを「丸ごと洗える」気持ちよさ

加湿器は水を扱う製品のため、放置するとぬめりやカビが発生しやすいという問題点があります。このため、衛生的に使い続けるには定期的な掃除が欠かせません。加湿器内部に菌が繁殖すると部屋中にカビや菌が放出され、むしろ空気を汚してしまうリスクもあります。

加湿方式のなかでは、超音波式は比較的掃除がしやすい部類です。それでも多くの製品は「タンクと本体が一体型で丸洗いできない」「水に濡らしてはいけない部分が多い」「タンクの形状が複雑で奥まで手が届かない」などの理由から思ったより掃除が大変な場合があります。結果として定期的な掃除が負担になり、加湿器の利用をやめてしまう人も少なくありません。

この点、本機はタンク部分をまるごと取り外してシンクで洗える構造。タンクはハンドル付きで扱いやすく、口も広いため手を入れやすいデザインです。筆者は家電ライターという職業上さまざまな加湿器を利用してきましたが、タンクが丸洗いできるというだけで掃除のストレスがかなり軽減されるのを実感できました。

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本機を分解したところ。右奥の本体以外はすべて水で丸洗いできます。普段のお手入れは本体内部の水を捨てて、さっと布で拭くだけでOK

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水洗いできない本体も、内部はシンプルな構造なので掃除が苦にはなりませんでした

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アロマとLEDで寝室の居心地が数段アップ

我が家では一晩中エアコンを使用すると、乾燥により朝喉の調子が悪くなることが多いため、今回は本機を主に6畳の寝室で利用。実際に利用してみると、乾燥対策としての加湿効果はもちろん、それ以外のメリットも大きいと感じました。

まず注目したいのはアロマ機能です。本機はタンクの水にアロマオイルを直接垂らすだけで、加湿器がそのままアロマディフューザーに変わります。よくある「置くだけ」のルームフレグランスと違って、部屋中に強すぎない香りが自然に流れるのがかなり良かったです。使ってみた感想としては、喉の乾燥を防ぐだけでなく、香りによるリラックス効果で、使ってない時よりも寝つきもよくなった気がします。

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タンクの水にアロマオイルを数滴落とすだけ。200mlの水に対して3~4滴のオイルが適量だそうです

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今回はニトリの天然精油100%アロマエッセンス「ハーブブレンド」(税込み999円)を使用。ずっと嗅いでいたくなるような、香草と柑橘系が混じった清潔感のある爽やかな香りでした

寝室で使っていて、もうひとつ良かったのがLEDライトの存在。本機は本体内部にLEDが内蔵されており、タンクの水残量の確認窓から光が漏れる構造です。夜の寝室では、これがちょうど常夜灯くらいの明るさで便利でした。明るすぎないので眠りを邪魔することなく、暗い部屋をほんのり照らしてくれます。夜中に起きたときに手元がぼんやり明るいため、照明やエアコンのリモコンの場所がすぐにわかるのもよかったです。「寝るときは完全な暗闇が良い」という場合は、ボタン長押しでLEDを消すことも可能です。

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夜中に目が覚めたときに便利だった本機のLED機能

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夜は加湿、昼はアロマディフューザーとして活躍

本機は本体重量が約1.2kgと軽量で、持ち運びにストレスを感じないのも気に入った点です。設置場所を固定する必要がないので、気合を入れて仕事をしたいときは、寝室から仕事部屋に移動させてアロマディフューザーとして利用していました。

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移動が楽なので、仕事部屋では集中力を高めてくれるというローズマリーベースの香りを楽しみました

ただし、超音波式加湿器だけに気を付けるポイントもあります。それが壁や家具、とくに電子機器などに直接ミストをむけないこと。超音波式加湿器の吹き出し口から出るものは水蒸気ではなくミスト(霧)。このため設置方法によっては家具などが濡れたり、水分中のミネラルが白い粉になって、家具や電気機器に付着してしまうことがあります。

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本機は吹き出し口部分を回転すればミストの方向を自由に変更可能。ミストの方向を調整しやすいのは嬉しいポイントです

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同価格帯の超音波式と比べて使いやすさに差 

超音波式加湿器は、コンパクトで価格も手頃な製品が多く揃うジャンルです。実際本機と同価格帯のモデルにも小型でデザイン性に優れたものは数多くあります。ただし、そうした製品の多くはタンクが本体一体型で丸洗いできなかったり、給水に手間がかかるなど、デザインを優先して使いやすさに課題を残しているケースが少なくありません。

本機はその点、タンクを取り外してシンクで洗える構造や、ふたを外さずに水を注げる機能など「使いやすさ」を重視。さらにアロマオイルやLEDライトといった付加価値機能を備えている点にも「日常的な使いやすさ」に対する配慮を感じます。

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“続けられる”ことに価値がある加湿器本機は、ふたを外さずに水を注げる機能や、タンクを丸ごと洗える構造によって、加湿器を使ううえで負担になりやすかった「給水の手間」と「掃除のしにくさ」を軽減。もちろん、これらの作業がまったく不要になるわけではありませんが、同クラスの超音波加湿器と比べると格段に負担は減りました。

さらに、1日以上の連続運転が可能な約2.5Lタンクを備えながら、比較的コンパクトで軽量な本体サイズ。寝室で役立つアロマやLEDライト機能も搭載。実際に使ってみると、派手さはないものの、日常生活に寄り添った便利さと「毎日無理なく使える」ことに重点を置いている一台だと感じます。乾燥する冬に向けてコスパと使い勝手の良い加湿器を探しているなら、選択肢のひとつとして検討する価値のある製品です。

また、これは本機だけではなく超音波式加湿器共通の弱点ですが、湿度が高い時は本体周辺の床がしっとりと湿っぽくなりがち。湿度が高まりすぎるとカビ繁殖の原因などにつながります。水の粒子は蒸気より重いので、サーキュレーターを組み合わせて空気を循環させるなど、使い方を工夫してほしいと思います。本機には2・4・8時間で停止できるタイマー機能もあるので「長く運転すると湿度が上がりすぎる」と感じる季節は、タイマーを上手く活用するのもよいでしょう。


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家電ライター
倉本春

雑誌やWEBメディアにて、生活を快適・便利にする家電やガジェットについて執筆。パソコン雑誌編集者やカフェオーナーシェフという経歴を活かし、最新の技術解説や調理家電のレシピ提案など柔剛両面からの記事執筆を得意とする。ITmedia ビジネスオンラインにて「家電メーカー進化論」を連載。また、音声配信「家電ライターが語る家電最前線」の白物家電パートを担当
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