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石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<衣類乾燥除湿機>

第2位:ふとんや床面まで除湿できる三菱電機「MJ-P180SX」

author: 石井和美date: 2021/07/19

梅雨時だけでなく、花粉やPM2.5などの付着を防ぐため、室内干しをする方がここ数年で増加している。室内干しをするとなかなか乾かず、特有のニオイなどが気になるが、除湿機があると短時間で乾く。最近は「除湿機」ではなく「衣類乾燥除湿機」と称されるタイプが多くなり、除湿をしながら洗濯物に風を当て、効率よく乾かせるタイプが人気となっている。今回は除湿力や風の方向、お手入れなども含め、バランスのよい製品を高評価とした。

・「除湿機能」では湿度を85%にした3畳ほどの部屋で30分後の湿度を計測。自動モードで取扱説明書通りの設定湿度なれば高評価

・「風の届きやすさ」では、フラップやルーバーの動きを細かく設定でき、洗濯物の量に合わせて風向きを変えられるかどうか検証する

・「操作性」では、主に操作パネルの使いやすさを検証。風向き設定などのわかりやすさなども評価する

・「お手入れのしやすさ」では、水タンクの取り外しのしやすさ、持ちやすさを実際に使ってチェックする ・「持ち運びのしやすさ」は、キャスターの動きやハンドルの使いやすさを検証する。重さが10kgを超えている製品が多いので重要だ

除湿性能が高く、ユニークで便利な機能が豊富

brand 三菱電機

Item  MJ-P180SX

price 5万5千円前後(市場想定価格)

spec
除湿方式:コンプレッサー方式
除湿能力:15.5L /日【50Hz】 18.0L/日【60Hz】
外形寸法:高さ594×幅372×奥行281mm
質量:14.9kg
タンク容量:約4.7L
 

「MJ-P180SX」の特徴

コンプレッサー式のハイパワーな衣類除湿乾燥機。7畳のお部屋を約19分で除湿できる(※部屋の広さ=7畳相当の部屋で湿度90%から50%まで下げるのに要する時間。除湿強モードの場合、60Hz時)。吹出し口は2ヶ所で、上面にある上向きルーバーでは物干し竿などに干した洗濯物、下吹きルーバーでは、ふとんやカーペット、床面の湿気もしっかり除湿できる。

冬場で気温が低下するとコンプレッサー方式の除湿機は除湿量が減ってしまうが、そのデメリットを解決。「冬モード」を搭載しており、強運転時よりさらにパワフルな運転で低温時の除湿量を増やす。また「自動霜取」では熱交換器の霜取をして室温1℃からでも除湿可能となっている(※1℃70%時の除湿能力は2.0L/日以下)。熱交換器には腐食のためのコーティングを施しており、長く使用できる。

除湿機能

室温と湿度を見ながら、快適な湿度を保つ「自動除湿」モードを搭載。50%以上になると除湿が停止し、送風運転に。テスト結果は52%と正確。

風の届きやすさ

左右の自動スイングはないが、上下スイングのパターンは多い。ふとんなどの乾燥用に下向きルーバーがあるのは便利。風は強く、遠くでもしっかり洗濯物にあたる。

操作性

操作部の液晶表示部が大きい。スイングなどはイラストで表示されてるので、直感的な操作ができる。ただ、前面にあるため、設定をするときにしゃがまなければならない。

独自機能

吹き出し口は2カ所あり、正面から上向きは天面のルーバー、下向きは前面の吹き出し口から出るようになっている。風が床もしっかり当たる。

お手入れのしやすさ

排水タンクが大きいので、交換する回数が少なくてすむ。ただ、取っ手が持ちにくい。下から手をひっかけるタイプで、水が満タンになると手首に負担がかかる。

持ち運びのしやすさ

今回試した中で、大きなハンドルがあるのは同モデルだけ。片手でスッと持てる。また、上下左右にも動くキャスターはスムーズに動くので移動もカンタン。

除湿性能は高く、広い範囲の除湿が得意
「下吹出口」で浴室の床面もカラッと乾く

上のルーバーは形状が特徴的で、あえて狭い吹き出し口にして遠くまで風が届くようになっている。今回試した中でも風はとても強い方で、鋭い風がしっかり洗濯物に当たるので乾燥も早い。ただ、上下スイングだけになり、左右スイングしたりがないので横に風が広がらない。縦2段で乾燥するのは向いているが、横に広く干す場合は、向きなどを調整する必要がある。

 吹き出し口が2カ所あるのは、今回試した中では同モデルだけとなる。他社のモデルは下方面の設定はできても床までは風が届かなかったが、同モデルなら床面も広範囲に風が届く。そのため、ふとんに当てて乾燥させたり、浴室の床面の乾燥にも活用できるのでとても便利だ。上吹出口と下吹出口からの送風は同時にできないが、上下の範囲が広いので、押し入れなどの除湿などにも最適だ。

特に同モデルは除湿能力が高く、室温を見ながら快適な湿度にする「自動除湿」モードと、好みの湿度(50・55・60・65・70%)から選んで除湿できる2通りから選べる。また、コンプレッサー式は寒い冬の時期に不向きだが、「冬モード」運転も搭載しているので、結露対策などにも使うことができそうだ。

本体に大きなハンドルがついており、キャスターもスムーズに動くので、14.9kgの本体もラクに移動できる。排水タンクが大きく、横に広いので仕方ないのかもしれないが、取っ手は下から指を差し込む形になっている。満水になると重いので手首に負荷がかかりやすく、持ちにくいので改善していただきたい。

操作部も前面にあり、しゃがんで設定して確認するのは少々面倒だった。他社はすべて天面に操作部があり、立ったままでも操作できる。もう少し操作しやすい位置にあると嬉しい。

除湿力はパワフルで、浴室などの除湿にもぴったり。細かく設定できる除湿モードを使い分け、強い風を洗濯物に当てることでカラッと乾燥することができる、コンパクトな本体には高い技術力によるユニークな機能が凝縮されており、優秀な衣類除湿乾燥機と言える。


石井和美

author
家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。