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石井和美の家電やりすぎ比較レビュー<ロボット掃除機>

モップ洗浄の清潔感あり! 「エコバックス」は音声アシスタントが使いやすい【第2位:同着】

author: 石井和美date: 2023/06/21

スイッチオンするだけで床を掃除してくれる「ロボット掃除機」。一昔前は「ルンバ」がその代名詞だったが、今はさまざまなメーカーからも続々登場している。さらに機能は向上し、ゴミを取るだけでなく「拭き掃除」もしてくれるタイプがトレンド。そこで今回は拭き掃除もできる5モデルを、家電プロレビュアーの石井和美さんが試した。

比較したのは「テーブル下の吸引(微細なごみ、大きめのゴミ)」「水拭き(床に少しだけ醤油などをたらしてテスト)」「障害物の避け方(コード、靴下)」、そのほかは「部屋全体の達成度(リビングのテーブル下とキッチンの真ん中に置いたゴミの残りをチェック)」「お手入れのしやすさ」「独自機能」の合計6項目で評価。全体掃除はそれぞれ5回、部分掃除は2回テストを行っている。

エコバックス「DEEBOT X1 OMNI I」の特徴

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ゴミ収集から水拭きタンクへの給水、そしてモップの洗浄・熱風乾燥まですべて自動で行う「全自動クリーニングステーション」を搭載。5000Paの業界最強レベルの吸引力とOZMO TURBO 2.0 加圧回転式デュアルモップの2in1モデルで、拭き掃除も得意。モップ洗浄後は熱風による快速乾燥を行い、嫌なにおいの発生を抑えられる。また、スマートスピーカー連携することなく、声だけで掃除が始まる世界初の音声アシスタントYIKO(イコ)を搭載している。

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Point ①「テーブル下の吸引(微細なごみ、大きめのゴミ)」

1回目
2回目

3本脚のサイドテーブル下に疑似ゴミ(砂、ペットのトイレ砂)を置き、強モードで2回運転。拭き掃除モードはなく、吸引力だけをテスト。2回とも脚の下に入らず、疑似ゴミが残ってしまった。アプリの詳細設定でスマート清掃を選び、AIVI 3Dをオフにすると、こういった場所も入る可能性がある。ただ、通ったところはタイヤの跡などが少し気になる。ただ、大きめなペットのトイレ砂に関してははじき飛ばすことが少なく、取り切っていた。

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Point ②「水拭き(床に少しだけ醤油などをたらしてテスト)」

水量は標準と最大に設定し、2回行った。どちらも目視ではキレイに落ちているように見えるが、キッチンペーパーでこすってみると、うっすらと汚れが付着していた。水の量は標準で拭いたほうが広がらない。床の汚れは少し液体が残っている状態だったので、広げないように水量は少なめがおすすめ。ただ、乾いているこびりついた床の汚れに対しては、水量は多いほうがよく落ちる。なお、同モデルは圧の強さも調整できる。ガンコな汚れの場合、圧を強めに設定するとより落ちる。定期的に戻ってモップを洗ってくれるのも頼もしい。

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Point ③「障害物の避け方(コード、靴下)」

比較的家具や壁のキワまで近付いて掃除をするので隅はキレイになっていることが多い。ただ、コードも靴下も基本的に避けたが、1回だけ巻き込んでしまうことがあった。靴下は避けており、近くまで近付いてまわりを掃除していた。障害物を検知する能力は高く、家具などに大きくぶつかることはなかった。

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Point ④「部屋全体の達成度(マップとゴミの残りをチェック)」

1回目
2回目
1回目
2回目

家具が多めのリビング+キッチンで5回清掃し、平均掃除時間は19分、掃除面積は16平米。マッピングの精度は高く、家具などもきちんと認識している。リビングのテーブル下の砂については、いつも同じ場所(左側の端)が少し残る。もう少し丁寧にテーブル下も掃除してほしいところだ。キッチン真ん中あたりのゴミについては残すことなく吸引されていた。

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Point ⑤「お手入れのしやすさ」

水タンク、汚水タンクは今回試した中では一番大きい。たくさん入れておけるので、掃除中に何度か戻ってモップを洗浄しても、水を補充する必要がなかった。また、自動でモップ洗浄や乾燥までしてくれるので、お手入れはラクだ。ただ、モップは分厚いので思いのほか乾燥に時間がかかる。吸引されたゴミはクリーンベースに収集するので、捨てるのは数ヶ月に一度。手間はかからない。

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Point ⑥「独自機能」

カーペットの上では吸引力がアップするので、なかなか取れにくいゴミなども吸引できた。音は静かで、クリーンベースに戻って本体からゴミを収集する際の音も控えめだ。また、音声で操作できる「YIKOアシスタント」は、一般的な音声アシスタントよりも反応が早く、使いやすい。アプリでも操作できるが、YIKOアシスタントに慣れてしまうと、こちらを使ったほうがラクだった。

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障害物回避が優秀、モップの自動洗浄もしっかり行う手間いらずのロボット掃除機

障害物を認識する能力が高く、きちんと避けて、家具や壁にぶつかることが少ない。ただ、今回は3本脚のテーブル下には入っていかず、中心あたりにゴミが残る結果になってしまった。ちなみに、他で試した別モデル「T20 OMNI」でも同じ条件で試したが、きれいに取れていた。

吸引力については微細なゴミが少し残る感じがした、大きくて重いトイレのペット砂ははじき飛ばすことはほぼなく、吸い込んでいる。砂については吸引後も一部ザラつきを感じることも。特にテーブル下などは、角のところに残っており、いつも同じ場所に砂が残っているのは気になった。

水拭きは2つのモップが回転して掃除をするタイプで、回転しながら床を拭いていく。ただ、水量を増やしすぎると少し床が濡れて広がるような感じが気になった。標準でも醤油の汚れは落ちており、水量とのバランスはよいと感じた。

途中で戻り、モップ洗浄を行ってくれるのはとても便利だ。いつまでも同じモップで水拭きをすると雑菌などをこすりつけてしまう不安があるが、全自動クリーニングステーションに戻り、しっかり洗ってから、元いた位置にきちんと戻っていく。常に清潔な状態で拭き掃除を行ってくれるのは頼もしい。

また「YIKO」は反応がよく、こちらの声を聞き取って間違いなく反応するので使いやすかった。

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S P E C

本体サイズ:奥行×幅×直径:36.2×36.2×10.35cm
自動クリーニングステーションサイズ:奥行×幅×高さ:43×44.8×57.8cm
質量(約):約4.4kg(本体のみ)
充電時間:約6.5時間
実勢価格:19万8000円

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製品貸与:エコバックス

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家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
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