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徹底比較レビュー<コードレスクリーナー>編

総論:クリーナーのトレンドは“吸引力”より“軽さ”へ

author: 石井和美date: 2021/06/06

家電プロレビュアーとして活躍する石井和美さんが、メインのクリーナーとしても使える吸引力のパワフルな5社のコードレスクリーナーを比較テスト。コンパクトで吸引力が高いクリーナーが続々登場する中、自分がどういうモデルに合っているのか、ランキングを参考にしつつセレクトの基準にしてほしい。

今回は5社から最新コードレスクリーナーを比較テストした。以前は吸引力の強さをアピールした製品が多かったものの、ここ一年ほどで新製品も大きく変化している。新型コロナウイルスの影響などによるライフスタイルの変化により自宅で過ごす時間が増え、部屋をきれいに保ちたいというニーズが高まっているため、新製品はコンパクトで軽い本体や掃除がラクにできることが特徴のクリーナーが多い印象だ。週末にまとめて掃除するという使い方よりも、ゴミを見つけたときにサッと掃除する方が増えており、手軽さが求められている。そのため、コードレスクリーナーは「吸引力の強さ」に加え、「本体の軽さ」を謳った新製品が増加している。

注目したいポイントは、ヘッドに2個のブラシを搭載したコードレスクリーナーが3社から登場したこと。これまではクリーナーはヘッドを前後に動かしながら掃除していたが、ダイソンとバルミューダのクリーナーは2本のブラシを逆回転させることで、ヘッドが浮いているような感覚で軽く掃除ができる。

ヘッドを左右にスライドさせるなど、自由に動かせるので便利だ。腰に負担がかかりにくく、部屋の形状に合わせて角度を自由に変えながらスイスイ掃除できるので、短時間で掃除が終わるのもうれしい。今までになかったかけ心地で、掃除がラクにできるようになった。

また、東芝のクリーナーはサイズが異なる2つのブラシを搭載することで、押しても引いてもしっかりゴミが取れるようになった。それぞれ2つのブラシを搭載したメリットはあるが、1個のブラシを搭載したタイプと比較すると、ヘッドが少し大きくなるので、細い場所は掃除しにくくなったというデメリットもある。

軽く使いやすい

バランスのよさを実感できたダイソン

1位はダイソン「Dyson Omni-glide」

 今回、1位となったダイソン「Dyson Omni-glide」は、軽いかけ心地で手が疲れにくく、フローリングでは隅々までゴミをよく取ってくれる。180°フラットに寝かせられるので狭い場所も掃除でき、小回りもよい。また、使い続けてもフィルターにゴミが目詰まりしにくく、吸引力が落ちにくいのが特徴だ。

排気も長く使用するとニオイが気になるが、しっかり排気用のフィルターが入っているので常に気持ちよく使える。バッテリーも手元で簡単に交換でき、充電ドックに付属品を収められる点も便利で、吸引力だけでなく全体のバランスがよい製品だ。毛足の長いカーペットではブラシの回転が止まってしまうものの、付属のミニモーターヘッドを使うと他のどの製品よりゴミがよく取れた。ただ、2個のブラシが逆回転するフラフィローラーはカーペットの吸引力がいまひとつなので、カーペットやラグがメインのご家庭には向かない製品だろう。

2位は日立グローバルライフソリューションズ「パワかるスティック」

 日立グローバルライフソリューションズのクリーナーは軽い本体と高い性能でよくまとまっているが、ヘッドが軽すぎて大きめのゴミがあると浮いてしまい、微細なゴミが残ってしまうこと、フィルターの目詰まりによる吸引力の低下や充電のしにくさなどがマイナスポイントとなった。ただ、細い場所や狭い場所などを照らすLEDは見やすく、小回りもよいのでサッと掃除したい方にぴったりだ。

3位は東芝「トルネオVコードレス」

 東芝ライフスタイルのクリーナーは本格サイクロンと吸引力がアップした2個のブラシにより、ゴミが多くても広い範囲をしっかり吸引できる。ただ、やはり手元が重いので、もう少し軽くするか、重心が下になると嬉しい。カーペットや畳ではよくゴミが取れるので、そのような床の材質が多いご家庭にお住まいの方は、ぜひ注目していただきたい製品だ。

4位はパナソニック「POWER CORDLESS」

 パナソニックのクリーナーは、インテリアを邪魔しないミニマムなデザインが印象的。シンプルな機能で迷わず使用できる製品だ。ただ、フラグシップモデル『MC-SBU840K』に搭載されている「からまないブラシ」のような特徴的な機能が少なく、他社製品と比較すると特別軽いというわけでもなく、掃除性能も一般的だったので、物足りなさを感じた。細かいところではスタンドなども付属していないのも、ぶつかって倒れてしまうこともあって少々不便だった。人気があるメーカーなので、あっと驚くような独自機能を追加してほしい。

同着4位にバルミューダ「BALMUDA The Cleaner」

 バルミューダのクリーナーは、初めて使ったときは声が出てしまったほど、独自の浮遊感に驚いた。広い面積を一気に掃除するのは楽しいが、隅のゴミが取れにくい点が一番気になった、狭い場所が掃除しにくい、カーペットや畳などでは浮遊感が失われ、ゴミがいまひとつ取れていないということもあった。また、持ち上げる際は3kg以上の質量がやはり重く感じる。佇まいはスタイリッシュで、置いているだけで美しく、見せたくなるような美しさがある。性能面での進化に期待したい。


 今回は新製品の5タイプを比較したが、数年前まで吸引力重視で、実際の質量はもちろん、実際に掃除すると「重い」と感じるコードレスクリーナーが主流だったが、モーターやバッテリーも進化し、軽く小回りが効くタイプが増えている。今までにはないコードレスクリーナーも続々登場しているので、今後の展開も楽しみだ。それぞれ得意不得意はあるので、ライフスタイルに合ったタイプを選んでほしい。


石井和美

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家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。

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