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未来の病気を未然に防げ!

入会金300万円!?  高級ホテルに誕生した「プレミアム人間ドック」に行ってみた

author: 藤村 岳date: 2022/08/12

そもそも「ドック」とはオランダ語で船の検査や修繕をしたりするための施設のことを指す。船にさえ定期的な検査が必要なのだから、人間ならなおさらだ。とはいえ、なかなか腰が上がらないのも事実。それならいっそのこと、自分にほどよきプレッシャーをかける意味でも、人間ドック自体をこの上なくラグジュアリーな体験にしてしまおう。

人間ドック自体をラグジュアリーな体験へと変換する

東京・日比谷にある「ザ・ペニンシュラ東京」の4階に会員制プレミアム人間ドック「THE PREVENTION CLINIC TOKYO (ザ プリベンションクリニックトウキョウ)」が2022年の4月に開院した。単に「病気を見つける」だけではなく、「病気の予兆とその原因」を見つけ、将来起こりえるはずの病気を未然に防ぎたいというコンセプトを持つこちら。人生100年時代と言われて久しいが、不健康に余生を過ごすことなく、生き生きと過ごしたいと願う富裕層から注目を集めている。

高級ホテル内のクリニックだけあって大理石などラグジュアリーな設え。コンシェルジュに迎えられて入ると、そこはもう非日常の世界

最初に金額について話しておくと、最も検査項目の多い「プレジデント人間ドック」は会員料金で55万円、ゲスト料金は71万5000円だ。無論、会員になるには個人会員は1名で300万円、ペア会員は2名で500万円、法人会員は10名までで1000万円の入会金が必要とかなりハードルが高い。ちなみにゲスト扱いとなるのはホテル宿泊者、スパ会員、提携プレミアムデスクの紹介者とのこと。

検査着に着替え、院長の大亀浩久先生から丁寧な問診を受ける

今ある病気だけでなく、未病の兆しを見逃さない検査

そして、気になる検査内容は多岐にわたる。面談、説明、問診、検診後面談などドクターとの直接的なコンタクトはもちろんのこと、基本的な体組成計や血圧測定、眼底&視力、聴力、呼吸機能検査、採血、尿検査、心電図に脈波(ABI)を検査。特に血液検査では、通常だと20項目くらいだが、100項目前後やるという徹底ぶり。また、腎機能検査では一般的には検査しない尿中アルブミンもここではチェックするそう。まさに未病までをも発見しようという意気込みを感じられる。

写真はCTのもの。このほかにMRIもあるので、徹底的な画像検査が可能だ

最近、Beyond世代の男性でよく見られるのが、脂質異常を起こしている人だそうで、脂肪肝や糖尿病のリスクが高くなるというから要注意。さらにLox-index(脳梗塞、心筋梗塞のリスク検査)も調べることができ、大人になってから発症する遅延型アレルギーやアトピー検査などもカバーと至れり尽くせりの内容だ。

また、こちらの大きな特徴として挙げられるのが「マイクロRNA検査」がプランに組み込まれていること。これは、13種のがんに対してのもので、列挙すると食道がん、胃がん、大腸がん、肺がん、胆道がん、膵臓がん、肝臓がん、膀胱がん、脳腫瘍、リンパ腫、白血病、乳がん、前立腺がんのリスクがわかる。近年、がんの治療技術は着実に進歩しており、早期発見であれば死亡リスクをかなり減らすことができると言われているので、定期的にチェックするのが望ましい。いわゆる「がん家系」というような親や近親者に罹患歴のある人がいれば、念入りに調べておきたい。

検査機器も最新鋭のものが揃っており、CTで胸部、腹部、内臓脂肪をチェックし、MRIで頭部と骨盤を調べる。腹部と心臓、頸動脈、甲状腺のエコーなど文字通り頭の先から足の先までを徹底的に可視化。女性ならば乳腺エコーとマンモグラフィも備えていて安心。さらに上部、下部の内視鏡が一日で済ませられるのもうれしい。特に大腸の内視鏡検査は下剤などに相当な準備が必要で、下剤を服用する時間や場所も気を遣うもの。各部位ごとに異なる病院に行く必要がないというのはそれだけでかなり時間と労力の軽減になる。

このクリニックには飛行機のファーストクラスをイメージしたプライベートな待合があり、ゆったりとしたソファーと電源も完備。看護師による問診や検査後の休憩などもそのブースで。実際、検査を待っている間にここで仕事をする人もいるそうだ。

また、人間ドック終了後はザ・ペニンシュラ東京内のレストランで使用可能な利用券が配布される。レストラン利用券は3か月有効チケットなのもうれしい。また時間がない方にはギフトチケットを配布、B1階のブティックでギフトBOXを受け取れるサービスもある。

検査前や検査中の空き時間は、お茶などをコンシェルジュにオーダーしてブースでのんびりできる
検査後には銀座のモダンフレンチ「ラルジャン」謹製のお菓子が供される

次世代の「iPS細胞バンキングサービス」で未来に備える

総院長の塚田紀理先生が最新の取り組みとして導入したのが、「iPS細胞バンキングシステム」の「マイ・ピース」。これはiPS細胞技術を用いて再生医療や創薬を行おうとするアメリカ発の画期的なサービス。採取した血液からiPS細胞を作成して培養、それらを将来に備えて保管しておくというもの。

iPS細胞バンキングサービスについてわかりやすく、そして熱く語る総院長の塚田紀理先生

あらかじめ自分のiPS細胞を保管しておけば、将来、治療が認められた時にスムーズに行うことができる。

「医療用のiPS細胞を使うためには品質評価が必要で、それには多くの時間がかかります。だからこそ、必要になったときにすぐ対応できるように備えておくのです」と語る塚田先生。年を取ったり、抗がん剤などを使うことで遺伝子に傷が入るので、できるだけ若いうちに採取&保管しておく方がベターなのだ。

実はこの手の細胞の採取、培養、保管を行う「セルバンク」は他にもたくさんある。それらとの違いを聞いてみると「線維芽細胞の場合は美容目的だけ、幹細胞でも使える部位が決まっています。それらを注入しただけで終わりというものが多いのですが、iPS細胞はなんでも作れる『打出の小槌』のようなものなんです」と。

iPS細胞を用いた治療の研究が進んでいる病気として、加齢性黄斑変性、がん、網膜疾患、パーキンソン病、脊髄損傷、神経疾患など多岐にわたる。たしかに、今すぐのメリットはないが、将来のセーフティネットとして検討の余地がある。そして様々な可能性を秘めているiPS細胞なら、自分のためだけの薬品や培養中の上清液を用いてオリジナルの化粧品を作ることも可能だという。

決してこれらは夢物語や遠い未来の話ではない。実際、2025年の大阪万博では再生医療やエイジングケアなどを重要な位置づけとしている。「ライフサイエンス・ヘルスケア分野の研究開発等による健康長寿社会の実現」などを掲げ、iPS細胞やヒト体性幹細胞を活用した再生医療の産業化は今後、間違いなく発展する分野だと目されている。ちなみに今まで契約をしたのは3名の男性で、いずれも経営者などだそう。

検査結果はわかりやすいバインダーでまとめられる。数年単位で見返すことができるので、自分の数値の記録になる

人間ドックの結果は、バインダー式のファイルにまとめて渡される。数枚の紙をクリアファイルで挟んでおくだけだとなくしてしまいがちだが、これなら以前の結果も合わせて一目瞭然。自分の身体の状態をいつでも参照することができる。今の自分の状態をしっかりと把握おけば、自ずと未来が見えてくるはずだから。

THE PREVENTION CLINIC TOKYO

ザ プリベンションクリニックトウキョウ
住所:東京都千代田区有楽町1-8-1ザ・ペニンシュラ東京4階
TEL:0120-973-244 
営業時間:9:00~18:00
定休日:日・月休み
URL : https://www.preventionclinic.tokyo/


author

男性美容研究家
藤村 岳

編集者を経て独立。各種メディアへの出演、雑誌やウェブメディアへの執筆、講演、All Aboutではメンズコスメガイドを務める。またメンズ美容のコンサルタント、コスメプロデューサーとしても活躍。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』などがある。2021年よりDMMオンラインサロンにて「藤村岳の自分を整える身だしなみ講座」をスタート。
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