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Miele掃除機発表会

サステナブルな家電。ドイツ発Miele掃除機のスゴさ

author: 石井和美date: 2022/03/19

持続可能な社会を実現するための世界全体的な目標「SDGs」が注目されています。政府や企業だけでなく個人にも広がっており、サステナブルな社会を目指すために、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

SDGsの目標を達成するには、日々の生活で持続的な貢献が必要です。家庭内で使う機会が多い家電も、SDGsの観点から注目されているのは主に省エネタイプ。しかし、省エネだけではなく、本体の「使い捨て」も避けたいところ。家電を大事に使い、修理をしながら大切に使うこともサステナブルな社会に繋がっていきます。

そんなことを強く感じた家電の体験会がありました。ドイツのプレミアム家電ブランド「Miele(以下、ミーレ)」の家電は、まさに「家電を大事に使う」ための、さまざまな取り組みが行われていました。ミーレの掃除機体験会についてレポートします。

「壊れにくい」を実現したさまざまな工夫

ミーレの掃除機は20年間の使用を想定した設計・開発が行われているとのこと*。長く使えるその理由は、どこにあるのでしょうか。

*ミーレCompact C1およびC2シリーズ掃除機の開発段階において、製品および主要部品は、各種吸引レベルを通して750時間の使用(年間37.5時間×20年分)による製品テストを実施。詳細はこちら: miele.co.jp/20years

現在、キャニスター掃除機のラインナップは大きく分けて「Compact C1」と「Compact C2」の2種類があります。今回、体験会で試した「Compact C2 Clean Meister SDCO 4(以下、SDCO 4)」は最上位モデルです(公式オンラインストア価格は7万1500円)。

Compact C2 Clean Meister SDCO 4

ここ数年は手軽に使えるコードレススティッククリーナーが人気ですが、掃除の途中でバッテリーが切れてしまうなどのストレスから、今でもキャニスター掃除機を愛用されている方も少なくありません。日本で販売されているキャニスター掃除機は軽く、小さいものが多いのですが、「SDCO 4」は本体サイズが幅250×奥行き430×高さ230mmと大きめ。

さらに重さは延長管や標準ノズルを装着した状態で6.3kgもあります。これは部品を軽量化するために樹脂素材を使われている製品も多い中、耐久性を優先して「SDCO 4」はステンレス製のパイプを使用するなど、壊れにくい構造になっているからです。

延長管は日本製と比較すると長いのですが、たわむことはありません

動作スイッチは、本体のスイッチを足で踏むことでオン・オフができます。手元にスイッチがあるタイプはホース内にも配線されていますが、ホースは伸ばしたり、曲げたりするので、断線する恐れがあります。そういった故障を防ぐために、ミーレ掃除機はあえて手元にスイッチをつけてないとのこと。

スイッチ(左)も電源コード巻き戻し(右)も足で踏みます。お行儀が悪いように見えますが、慣れるととても便利

吸引力も抜群。カーペットも楽々キレイに

日本では、高級掃除機にはほぼ搭載されているヘッドの回転ブラシはありません。ヘッドの裏側はポッカリと穴が空いています。実際に掃除をしてみると、回転ブラシがないので床との密着性が高まり、床に吸い付く感覚です。

「カーペットモード」と「フローリングモード」で切り替えられますが、フローリングモードではブラシが出て床にヘッドが当たらず、床との密着性が低くなり、軽く感じます。また、手元にある風量調節カバーをスライドしてで空気を入れて密着性を弱めることもできます。

ヘッドに回転ブラシはありません。そのため床との密着性が高まります

吸引力は素晴らしく、フローリングのすき間に入り込んだ微細な粉や、カーペットにへばりついたペットの毛もしっかり吸引されていました。コードレススティッククリーナーでここまでキレイに取り切るモデルはありません。

カーペットにまいた粉を踏み、奥まで入っていましたが、キレイに取り切ることができました

カーペットに入り込んだ微細なゴミやハウスダスト、ペットの毛なども根こそぎ取れます。

また、同モデルは紙パック式で、フリース製の専用ダストバッグ「FJM HyClean 3D」を使用しています。こちらは複層構造になっており、厚みで衝撃を和らげる効果も。もし釘やガラスの破片など、鋭利なゴミを吸い込んでしまっても、貫通しにくくなっているのがポイント。本体内部が傷つく心配はないので、長く使い続けられます。

また、掃除機のフタを開くとダストバッグのフタが自動的に閉まるようになっています。ダストバッグ交換時にゴミが舞い散ることがなく、アレルギー体質の方も安心して交換可能です。

あえて紙パック式を採用。こんなにしっかりした紙パックは見たことがありません
釘を紙パックに押しつけても破れることがありませんでした
紙パックのフタも自動で閉まるのでホコリが飛び散りません

排気もとてもキレイで、「HEPAエアクリーンフィルター」を搭載しており、ウイルスや細菌、粒子などを99.95%除去できます。フィルターはもう一種類用意されており、「アクティブエアクリーンフィルター」は、活性炭入りで、ペットの毛のニオイを吸着。交換時、どちらでも使えるのでご安心を(購入時にはHEPAエアフィルターを付属)。

HEPAエアクリーンフィルター(左)と、アクティブエアクリーンフィルター(右)

また、ドイツ人は場所に合わせて道具を使い分ける傾向があり、ミーレの掃除機もアクセサリーが豊富。SDCO4 Clean Meisterは、標準で5種類のアクセサリーが付属していますが、それ以外にも別売りでさまざまなアクセサリーを買い足すことができます。室内だけでなく、車内掃除に便利な「カーケアセット」などもあるので、使い分けてあらゆる場所をキレイにできるというわけ。

アクセサリーが豊富。細かい使い分けが可能
ソファのすき間のゴミもカンタンに吸い取れる
棚の上もしっかり掃除できます
カーケアセットは道具感があってカッコイイですね。気分がアガります
車の中も専用アクセサリーで隅々まで吸い取れます

掃除はほぼ毎日のことなので、たまに億劫になるときがありますが、気分を上げるような美しいデザインも魅力のひとつ。アクセサリーがそれぞれ美しいので驚きました。

アフターサービスも万全、長く使える掃除機

ミーレはアフターサービスにも力を入れています。集荷から診断、見積り(無料)、部品交換(修理)、検品、クリーニング、最上位機種の貸出機用意まで行うサービス「ミーレ掃除機ケア 修理サービスパッケージ」を2月に発表しました。故障してもどこに持って行っていいのかわからない、配送などが手間……そういった不満を解消するアフターサービスです。これなら手軽に修理に出せそうですね。買い替えによる廃棄物を減らし、環境負荷の低減によるサステナビリティを目指している同社らしい取り組みと言えます。

これからの時代は、「長く使えるかどうか」を意識して家電選びをしたいですね。しっかり吸引し、壊れにくいミーレの掃除機は、今の時代にフィットした家電ではないでしょうか。改めてそんなことに気付かされた製品でした。

製品貸与:ミーレ

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家電プロレビュアー
石井和美

家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。
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