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Column

「食べない」は健康?! ファスティングで掴んだ新しい健康

胃を空っぽにしたら、自己肯定感が爆上がりした

author: 大木亜希子date: 2022/09/01

胃のなかを、空っぽにしてみたい。そんな欲求にかられたことが、あるだろうか? 私はある。20代の頃は考えもしなかったことだが、30歳を過ぎてから胃もたれすることが増え、「臓器がコリ固まっている」と感じることも増えた。さらに、脂っこい食べ物を夕食に摂ると、もう、終わる——。翌日、胃だけではなく身体全体が重い。しかも、浮腫んで顔がパンパンになる。胃が詰まっている感覚が常にあり、しかし、そんな状況にも慣れてしまっている。

一体どうしたら、もっと軽やかな肉体が手に入るのだろうか。そんな苦悩の末に導き出したのが「一旦、胃を空にしてみる」という選択、つまり「断食」だった。

ただ、断食といっても、専門家の意見を聞かずに独学で行うのは健康面のリスクが高い。そこで見つけたのが、「NOUN」というファスティングサービスだった。

このサービスは、自社で開発した独自のドリンクを用いて効率的断食を行うことができ、さらに専門家によるサポートも付いている(※サポートが付くのは3日間コース以上から)。

完全断食する期間は2日間、3日間、5日間の3コースから選べて、3日間の場合、料金は38,060円と決して安い金額ではない。

しかし、事前カウンセリング付きで、断食終了時まで毎日サポートが付くという点において、まさに初心者にとって万全な体制で臨める。

さらに調べてみると、NOUNの代表・高橋大介氏はヘアメイクアップアーティスト出身という異色の経歴の持ち主であることも分かった。一体どのようなサービスなのか。私はさっそく、高橋氏本人に取材を申し込んだ。

私をその気にさせた、彼のひと言

8月某日。

取材現場に現れた高橋氏は、黒いバケットハットにTシャツというカジュアルな出で立ちだった。健康食品業界の代表者といえば、「THE・ビジネスマン」といったカチッとしたスーツ姿の男性が来ると思っていたので、私は少し拍子抜けする。

一方、ひとたび自社のファスティングサービスについて語ると彼は実に饒舌になった。

高橋氏がファスティング業界に参入したきっかけは、5年ほど前に遡るという。ある日、彼は「結婚式を控えた花嫁がファスティングをすれば健康や美容、減量面で、短期間で効果を得られるのではないか」という構想をビジネスパートナーと思いついたらしい。

そのアイディアを検証するべく、実際に自らファスティングに挑戦したところ、すぐ成果が得られたという。

「そのとき、数日間で8キロ痩せたんだけど、それ自体はそんなに感動しなくて。それよりも精神的にすごく元気になって、まるで高校生のころに戻ったような気がしました」

以来、高橋氏はファスティングの魅力に取り憑かれ、本格的に事業に参入。NOUNを立ち上げてから、すでに40~50回以上、ファスティングを経験しているという。

現在は花嫁だけではなく、芸能界で培ってきた人脈を活かし数多くのモデルや人気俳優のファスティングも指導している。名前を聞けば誰もが知っているような多忙な俳優たちも、撮影の合間にこっそりファスティングを行っているというから衝撃を受ける。

ちなみに私は、高橋さんが指導しているという人気俳優の名前を教えてもらったが、あまりにもビッグネームすぎて、ぶったまげた……。

あの人、あの作品を撮りながら断食もしているのか……。凄い精神力。(※独り言です)

映画やドラマ撮影など、精神的にも肉体的にも集中しなければならない期間に断食をしても、彼らは問題ないのだろうか。

そこで私は、恐る恐る口を開く。

「断食に挑戦したい気持ちはあります。でも私は、食べることが大好きなので……。ぶっちゃけ3日間も食欲を抑えるなんてできるかな? 仕事もあるのに、という気持ちもあります」

すると彼は、間髪入れずに言った。

「迷うなら、やらないほうがいい。ファスティングというのは、楽しくやらなければ意味がないです」

その言葉を聞き、私は頭上からタライを落とされた気持ちになった。

「断食は辛い」という先入観を自分が持っていることを、彼に見透かされた気がしたからだ。一方で、「この男、信用できる」とも思った。楽しくなければ意味がないと断言し、決してこちらに過酷な体験を強要しないからだ。その瞬間、ようやく覚悟が決まり、「とにかくやってみるか」という気持ちになった。


Fasting: DAY_00
 素の自分を晒してマインドセット完了

その日から、私のファスティング体験が始まった。

NOUNの3日間コースは、日々の食生活の悩みをトレーナーに伝えたり、ファスティング方法について教えてもらったりするオンラインの事前カウンセリングから始まる。3日間の断食といっても、その期間だけ飲まず食わずの生活を送るというわけではない。

まず「準備食期間」といって、ファスティングに身体を慣れさせるための期間を2日間ほど設ける。その間、動物性の食べ物は極力、摂取しない。

その後、NOUNが開発したドリンクで過ごす「断食期間」が3日間あり、最後に胃に負担をかけないため植物性タンパク質を中心に食事(写真・下)を摂る「回復食期間」が3日ある。

つまり、3日間の断食をするために、事前準備と事後のケアを入れて8日間は必要なのだ。

思っていた以上に、ここからは長期戦になるな。

そう確信した私は、カウンセリングの途中から猫をかぶることをやめて、高橋氏に素の自分を晒し出し、乱れた食生活について打ち明けることにした。

「高橋さん、すみません!本当は私、脂っこい物が好きだし、カルピスとチョコレートも大好きで『甘いもの漬け』の日々を送っているんです。寝る前でも平気で食べちゃうくらい。だから今回の断食では、甘い物への禁断症状が出るのが一番怖いです」

すると彼は、笑いながら言った。

「断食後にまた食べられるから。今は集中しよう」

その言葉に助けられるかたちで、私は再び決意を固めた。

Fasting: DAY_01
 自分の早食いに気がつく

ここからは、私がファスティングに挑戦した奮闘記をご紹介していく。

5:00 AM

緊張で5時に起きる。常温の水300ccと、NOUNのドリンクの原液を20~30mlほど飲む。このドリンクは、筋肉合成や筋肉分解に働きかけるミネラルを中心に入れた発酵飲料なのだという。

8:00 AM

高橋氏とLINE。これからの日々について不安を吐露すると、「楽しく過ごせるようにしてね。無理し過ぎと努力は別ですよ」という即レスがあり、心強くて泣ける。

12:00 PM

十割そばに納豆を乗せて食べる。「ひとくちに20~30回以上は噛む」という高橋氏からの指示に従い、食事に時間をかける。すると、これまでの人生いかに自分が早食いだったのかということに気づき、唖然とした。

8:00 PM

湯豆腐と、オクラの胡麻和えを食べる。普段、夕食は21時や22時に夕食を摂るので、こんなに早い時間帯に食べるのは久しぶり

 Fasting: DAY_01 review

とくになし。まあ、焦らず様子を見る。

Fasting: DAY_02
 固形物との「別れ」

8:00 AM

昨日と同様、NOUNのドリンクと常温の水を飲む。ドリンクが美味しくてゴクゴク飲める。水を一度に300cc飲むのが少し辛いが、我慢できるレベル。

12:00 PM

昨日と同じく十割そばを食べるが、すでに胃が小さくなっているのか、同じ分量のソバが胃に入らない。

6:00 PM

湯豆腐と椎茸を食べる。今夜の食事を終えたら、当分は固形物が食べられない。「今生の別れ」という言葉が脳裏をよぎる。

 Fasting: DAY_02 review

若干、肌が綺麗になった気がする。この2日間、動物性食材をほとんど摂取せず、塩分もあまり摂っていないからか、顔も浮腫まない。

Fasting: DAY_03
 空腹感の喪失と冴えわたる感覚

7:00 AM

今日から本格的なファスティング開始。高橋氏から「今日がヤマ場なります。空腹感や頭痛があるとすれば一番感じる日です」というLINEがあり、やや気が引き締まる。しかし一旦、二度寝する。

9:00 AM

再び起床後、鏡をみると、やはり肌の内側から透明感が増している。NOUNドリンクと300ccの水を飲む。身体が喜んで吸収している感覚がある。水の味が、いつもより若干美味しく感じる。というか、味覚が敏感になっている。

12:30 PM

空腹を感じ、オプションのAMINOUN(アミノ酸に植物発酵エキスを配合したもの)とNOUN-C(ビタミンC)を摂取する。

2:00 PM

だいぶ空腹への混乱や恐怖がなくなり、断食に関して焦りが沈静化する。

2:30 PM

オプションの梅干しを食べる。「梅干し一個を食べることに、ここまで時間かけたことはない」というほど時間をかける。梅という食材の本来の美味しさや奥深さを知り、多幸感を感じる。

5:00 PM

この時間から、意外なほどに空腹を感じなくなる。仕事のミーティング中も頭が冴え、常に冷静でいられた。かつて経験したことがない、不思議な感覚。

0:00 AM

睡魔が襲ってきてベッドへ。身体中がリラックスしている。これだけ深い睡眠に誘われるのは久しぶりかもしれない。

 Fasting: DAY_03 review

今までの寝付きの悪さが嘘だったかのように、ぐっすり眠れた感覚がある。

Fasting: DAY_04
 好転反応、現る…?!

10:00 AM

深い睡眠をとれるのが嬉しくて、ぶっ通しで10時間も眠ってしまった。起床後、鏡を見ると肌ツヤが増したように感じて、顔の調子も個人的にはとても良い。

10:30 AM

高橋氏のLINEをチェック。「今日の夜から良い事が加速度的起こりだすので、こうご期待だな」とある。何度もLINEをやり取りして仲良くなってきた頃、適度にタメ口を使う高橋さん、イケてる。

5:00 PM

常温の水と、梅干しを食べる。味覚が敏感になっており、「梅って、こんなに美味しいのか!」と独り言を呟いてしまう。

6:00 PM

近所のウォーキングを1時間行うが、普段より大量に汗をかく。もはや一人サウナ状態。その後、半身浴を1時間。じんわり身体が温まり、気持ちよすぎる。冷えた身体の温めることも、ファスティング中は非常に大事らしい。

1:00 AM

事件が起きる。就寝間際、突如、鼻水が出て、粘膜が少し腫れた感じがした。すぐに風邪を疑う。しかし、すぐ「これは事前カウンセリングで聞いていた『好転反応(※)』かもしれない」と思い直し、ひとまず心を落ち着かせて就寝。なんとか眠れた。

※好転反応:病状の改善前に現れる一時的な不調

 Fasting: DAY_04 review

夜に好転反応と思しき症状があり、非常にビビる。

Fasting: DAY_05
 空腹を恐怖に非ず

9:00 AM

仕事の打ち合わせに向かうため、早めに自宅を出る準備を始める。NOUNのドリンクを水で割ったものをチビチビ飲むと、相変わらず美味かった。

11:00 AM

出版社と打ち合わせ。その直前に、AMINOUNとNOUN-Cも飲んでおく。今回は新作小説の打ち合わせだったが、非常に集中できた気がする。もはや、空腹を恐怖だとは感じなくなった。

ただ、ファスティング中は基本的にカフェインの摂取がNGなので、仕事相手にノンカフェインのお茶がメニューにある喫茶店まで、わざわざ来ていただくのは申し訳なかった。

12:00 PM

猛烈な睡魔が訪れる。これで街を歩いたら、少しフラつくかもしれない。そう思い、おとなしく自宅で半身浴をして安静に過ごす。

17:00 PM

猛烈に眠くなり、そのまま就寝。翌朝7時まで起きず。今日は何もしたくない、というほど眠い。ただ不快感はなく、身体が「省エネ」をしており、休んでいる感覚なので静かな気持ち。

 Fasting: DAY_05 review

尋常じゃない眠さ。肌ツヤは変わらず良い。心なしか、髪にもツヤを感じる。

Fasting: DAY_06
 「断食」は「断捨離」をもたらす

8:30 AM

起床後、NOUNのドリンクをチビチビ飲みながら、部屋の掃除。身体が軽いと、なぜか自分の身の回りを断捨離したくなるようだ。

10:00 AM

ゴミ袋3袋分、要らない服を捨てた。爽快感がある。ファスティングによる効果のひとつに、「不要だったものをバッサリ捨てられるメンタルになる」という側面がある気がする。

12:00 PM

一息つき、ひたすらボーッと部屋の壁を眺める。すると、ふとSNSで大量の情報を受け取りながら日々過ごしていることに気づく。しかし、断食中の今は研ぎ澄まされているため、脳内が静寂で、瞑想している感じ。

5:00 PM

今日から回復食1日目。高橋氏オススメのレシピ「スッキリダイコン」を作る。これは、だし昆布で煮た大根やリンゴ、梅干しやきゅうりをマニュアルに沿って順番に食べ、胃の中にあるものを大腸から排出するメニューだ。久しぶりに食べ物を口にしたこともあり、きゅうりが美味すぎて、噛みしめるように食べた。

 Fasting: DAY_06 review

「スッキリダイコン」により、大腸に溜まっていたものがなくなり快調。また髪のツヤが出た。そして、今度は明確に「肌が綺麗になった」と断言できるレベル。

Fasting: DAY_07
 食に対する執着からの解放

9:00 AM

NOUNのミネラルドリンクと、味噌汁を飲む。

12:30 PM

高橋氏のアドバイスに従い、善玉菌を増やすために外出先で納豆1パックと味噌汁を食す。食に対する執着から少しずつ解放されている感覚がある。

7:00 PM

お腹が空き、近所のスープ屋さんで「緑の野菜と岩塩のスープ」なるものを食す。

久しぶりに飲食店で野菜スープを飲み、衝撃を受けた。味覚が研ぎ澄まされているせいか、優しい味付けが身体全体に染み渡り、「心から美味い」と涙が出そうになるのだ。

ファスティング前の私ならば「ここに塩気がほしい」という願望がすぐに芽生えたと思うが、今は「ちょうど良い味付けで最高」と感謝の念が湧いてくる。

その後、店内でイヤフォンをして藤井風さんや椎名林檎さんの音楽を聴いていると、聴覚も冴えているのか「音の粒が立って聞こえる」ように感じる。

あくまでも感覚の問題だが…。

 Fasting: DAY_07 review

身体の中が軽く、心も身体もとにかく調子が良い。何よりもメンタルが爽快。

Fasting: DAY_08
 甘い食べ物が恋しいのか…?

9:00 AM

NOUNドリンクと水を飲む。高橋氏からLINEで、「もう少ししたら、大好きなカルピスとチョコレートが食べられるよ」とある。

そういえば、ファスティング前の私は猛烈にカルピスとチョコレートが好きだった。甘い物が断ち切れない、と嘆いていた。しかし今、「甘い食べ物が恋しいか?」と問われれば、その気持は若干薄らいでいるような気がする。

12:30 PM

豆腐一丁に納豆を乗せたものと、ナスをトースターで焼いたものに、もろきゅうをつけて食べる。

7:00 PM

十割そばを食べようとしたが、胃が小さくなっているような感覚があり、少量で満腹に。

 Fasting: DAY_08 review

食べ物に対する執着が薄らいでいる。また、今回は減量目的ではないものの、開始した日から2キロほど体重が落ちていた。

最後にファスティング期間の最終日に撮影した、私の近影を載せておきたい。

実施前には考えられなかったほど自信に溢れ、たくさんの「心の贅肉」が取れた気がしている。

数日後、男友達に会ったのだが「なんか綺麗になった?」と聞かれ、自己肯定感が爆上がりした。でも私は、たとえ誰にも褒められなくても、自分がファスティングに挑戦したことで気分的に生まれ変わったことが一番嬉しい。

心の風通しが、今、とても良い。

ファスティングを体験したことで実感したことは、

・今まで「惰性で食べていた物」と決別する覚悟ができた

・肉体的にも好調になるが、何よりも精神的に快調になる

・胃を含む臓器や身体全体が爽快で、軽くなる気がする

以上の点が挙げられる。

減量効果も実感したが、今後も体重を維持するためには継続的な努力が必要になる。そのため一喜一憂せず、これからも絶えず「良質な体づくり」をしなければと思う。「挑戦して良かったか?」と聞かれれば、二つ返事で「間違いなく挑戦してよかった」と思えるほど、素晴らしい体験だった。

一方、実施中はボーッとしたり眠くなったりする場合もあり、車など乗り物の運転はしないほうがいい。さらに一時的に「好転反応」のような症状が起きる場合がある。

また女性は、生理前など食欲が増進するタイミングで実施することは私はオススメしない。専門家のアドバイスに従い、事前準備から回復期間まで含め、安全で楽しいファスティングに臨んでほしい。

撮影:小池勇輝

 ※あくまで著者個人の経験に基づく体験談であり、ファスティングおよび断食の効果・効能を約束するものではございません。尚、本記事につきましては株式会社NOUN代表・高橋大介氏に承諾を取っています。

NOUN

2 DAYS COURSE:22,110円
3 DAYS COURSE:38,060円
5 DAYS COURSE:48,950円



author

文筆家・女優
大木亜希子

1989年8月18日生まれ。千葉県出身。2005年、ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー。数々のドラマ・映画に出演した後、2010年、アイドルグループ・SDN48のメンバーとして活動開始。12年に卒業。15年から、Webメディア『しらべぇ』編集部に入社。PR記事作成(企画~編集)を担当する。18年、フリーライターとして独立。現在は作家業を中心に活動。 著書に『アイドル、やめました。AKB48のセカンドキャリア』(宝島社)、『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(祥伝社)がある。原作を手掛けたコミック『つんドル! 人生に詰んだ元アイドルの事情』が好評発売中。
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