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「書くこと」に特化したポメラが進化

同人小説作家が使ってわかった「新型ポメラ」がiPadよりもいいところ

author: 山本 敦date: 2022/09/08

キングジムのデジタルメモ「ポメラ」に約6年ぶりの新製品が誕生しました。「DM250」はPC・スマホ連携をさらに強化しています。軽くて持ち運びに便利、インターネットにもつながらないため「書くこと」に集中できるポメラは“もの書き”のクリエイターに愛用するユーザーが多いと聞きます。以前に長くポメラを使っていた、同人小説作家の「いずみちほ」さんに新しいポメラDM250を試した感想をうかがいました。

「書くこと」に集中できるシンプルな仕様

ポメラDM250は本体に7型のモノクロ表示ワイド画面を搭載。横幅が約26cm、厚さは約1.8cm。質量が約620gという持ち運びにも便利な小型・軽量サイズです。

7型のモノクロ液晶を搭載。デザインはシンプルに開閉するだけのクラムシェルスタイルとしました。

ジャストシステムによる“かな漢字”変換ソフト「ATOK」のポメラ専用バージョンを搭載しているので、日本語入力がとてもスムーズなのも特徴。Wi-Fi機能を搭載していますが、こちらはポメラで書いたテキストをPCやスマホに送る用途に特化しています。

筆者は日常からエレクトロニクスの最新事情を追いかけているライターなので、外出しながら当日中に納品する原稿とよく格闘しています。製品のスペックや関連する技術などを調べながら書くことが多いため、仕事にはインターネットブラウザを搭載するパソコンやタブレットが欠かせません。

その点ポメラにはブラウザがなく、あとからアプリを追加することもできません。筆者にとって本機は「インタビューのメモ専用機」になってしまいますが、かたやそのシンプルなポメラの仕様が、作家や脚本家など文章の創作に関わるクリエイターから好評価を得ています。

頭の中をすぐに活字化できるスピード感

同人小説作家のいずみちほさんは、2008年にキングジムが発売した「DM10」を愛用してきたポメラユーザーです。当時友人が使っているポメラを見て、その軽快さにひと目惚れして購入を決めたといいます。現在、外に出かけた時にはアップルのiPad mini(第6世代)に軽くてコンパクトなBluetoothキーボードを組み合わせて書いています。ポメラの一番の魅力は「起動が速いこと」だという、いずみさん。

「ポメラの使い心地は、まるでメモを取り出してペンでアイデアを書き留める感覚なんです。頭に浮かんだアイデアがこぼれ落ちるよりも速く文字に残せるスピード感が魅力的だと私も思います。」

同人小説作家のいずみちほさんに新旧ポメラの使い勝手を比べてもらいました。

ポメラは電源を入れてから起動までの感覚が短く、さらにスリープ状態であれば本体を開いた直後にディスプレイが点灯してテキストを入力できます。

いずみさんは、新しいポメラはPCやスマホとのリンクがとにかく簡単·便利だといいます。ポメラはWi-Fi機能を使ってホームネットワークに接続すると、書いたテキストをメールの本文として任意の宛先に送信できます。

iOS/Android対応の「Pomera Link」アプリは、同じようにポメラで書いたテキストファイルを簡単に吸い出せるのが魅力。QRコードをアプリのカメラで読み取れば、ポメラで書いたテキストを瞬時にスマホへ読み込み、後はメールで送ったり、クラウドサーバーに保存も可能です。

「Pomera Link」アプリからQRコードを読み取ると、ポメラで書いたテキストをスマホへ一瞬で読み込めます。

ポメラにウェブブラウザが要らない理由

DM250には人名や町名住所の変換に役立つ全17種類の専門的な補助辞書が入っています。「私はよく外出先ではポメラで作品の草稿を練っています。急いで何かを調べたい時にはスマホがあれば十分。ポメラがインターネットにつながる必要は感じません。代わりに日本語の正しい使い方や言い回しが手もとの辞書で調べられたり、ATOKで校正支援をしてくれるポメラの機能はとても役に立ちます」といずみさん。

DM250には17種類の専門辞書がプリインストールされています。

キャラクターの名前に難しい漢字の“あて字”をしても、ポメラの辞書に「単語登録」を済ませれば一発変換で呼び出せます。この機能もいずみさんのお気に入りです。

DM10に比べるとDM250は本体が少し大きくなりましたが、構造はシンプルに開閉するだけ。いずみさんは「壊れにくそう」なところにも惹かれたそうです。というのも、いずみさんのDM10はスライドしながら開く複雑な構造のキーボードが壊れて使えなくなったからです。

DM250はキータイピングの快適さを売りにしています。横17ミリ·縦15.5ミリのキーピッチは男性の筆者にも心地よく打鍵できるサイズ感でした。いずみさんはキーストロークがもっと深い方が好みだといいます。

キーボードタイピングのリズムが作家自身を物語の世界へ誘う

QWERTYキーボードをタイピングしながら書ける安心感とリズム感が“もの書き”には大切だと、いずみさんは考えているそうです。

「スマホのフリック入力で小説を書いている作家さんもいますが、私の場合は両手でキーボードをタイピングして書く感覚が、作家自身が物語に没入するためにもすごく大事なんです。同じ理由でポメラに注目する“もの書き”の方も多いと思います」

DM250の定価は54,800円(税別)。テキストを書くことに特化した個性派のデバイスはユーザーも選びます。いずみさんはDM250の試用中に、新しいポメラのお買い得感をまわりの作家仲間から聞かれたそうです

いずみさんが現在使っているのはiPad miniと軽量・コンパクトなBluetoothキーボード。

「iPad miniで本格的にテキストを書くために、キーボードや本体カバーを揃えると合計金額が10万円近くなります。比べると新しいポメラの方が安いし軽くて持ち運びやすいと思うので、私はオススメします」

ポメラのように「書くこと」にテーラーメイドされているデバイスだからこそ、パソコンやタブレットとはひと味違う独創的な作品が生み出せるのかもしれません。


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スマートエレクトロニクス・ライター
山本 敦

オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はオーディオ・ビジュアルからIoT、ウェアラブルまでスマートエレクトロニクスを幅広くカバー。ヘッドホン・イヤホンは毎年300を超える新製品に体当たり中。国内・海外スタートアップの製品やサービスを多く取材、開発者の声を聞くインタビューなどもしています。
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