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アフリカ産スマホのスペックはいかに…!

日本人の知らないスマホ「Infinix」がアフリカで売れまくっている

author: 山根 康宏date: 2022/08/24

アメリカや中国、あるいはヨーロッパやインドのスマホの話題は日本でも時より聞かれるが、それ以外の国でも数多くのスマホが販売されている。しかも、日本人が聞いたこともないようなメーカーが売れまくっている国や地域もある。それはアフリカだ。しかもそのアフリカで売れているスマホが世界を変えようとしている。

世界で無名のスマホがアフリカで売れている

格安スマホでアフリカ1位のメーカー

アフリカは世界六大州のひとつであり、50を超える国に12億の人口を有している。スマホの普及率は携帯電話契約数が約5億であることから半分以下にも見えるが、ユニセフによるとアフリカの人口の約半数が未成年だという。成年以上がスマホを使っていると仮定すると、スマホ普及率は約8割。しかもこれから未成年が次々とスマホを買うことを考えると、スマホの販売数はまだまだ伸びていくのだ。

アフリカは若い人口が多い

しかし、アフリカは平均所得が低く、高価なスマホを買える層はわずかだ。ある調査によるとアフリカで売れているスマホの半分は100ドル以下、さらに9割は200ドル以下なのだ。

そんななかでも格安スマホを大量に展開することで成功しているメーカーがある。それが中国の「Transsion」だ。アフリカでのTranssionのスマホシェアは約半分。サムスンが20-30%で追いかけているが、そのあとのシャオミ、OPPO、ノキア(HDM Global)は10%以下と追いつけない。アフリカで圧倒的人気なのがTranssionなのだ。

日本円で8000円のスマホも売れている

だが、アフリカのどこかの国に行ってもTranssionブランドのスマホは売っていない。同社はInfinix、Itel、Tecnoという3つのブランドを持ち、それぞれが別会社のようにアフリカ各国でスマホを販売している。格安モデルが多くデザインもアフリカ人好みに仕上げることで誰もがこの3ブランドのスマホを買っているのだ。

TranssionのスマホはInfinix、Itel、Tecnoの3ブランドで展開

世界初の変色スマホ

2017年からアフリカに参入したTranssionは大手メーカーより低コストのスマホを展開しており、質感は安っぽく、性能も低いモデルが主力製品だった。しかし中国国内のスマホの競争が激しくなるとともに、中国メーカーのスマホの品質は急激に高まっていった。

Transsionは中国国内には製品展開はしていないものの、中国全体のスマホの製品品質向上とともにアフリカ向けの製品も年々高品質化していった。その結果アフリカ向けに世界初の機能を搭載するスマホを出すほどになったのだ。

世界初の機能を搭載した「CAMON 19 Pro Mondrian Edition」

Tecnoブランドで販売される「CAMON 19 Pro Mondrian Edition」のスマホ本体は一見するとホワイトベースのシンプルな外観をしている。だが、背面に光を照射すると見る見るうちに色が変わり、カラフルなカラーが浮かび上がるのだ。

これはポリクロマティック・フォトアイソマーという技術で、紫外線により変色する塗料を使用している。気分に応じてスマホの色を自在に変化させることができるというわけだ。

光を当てると白からカラフルに変色する

実は背面の色が変わるスマホは、わずかだがこれまで数モデル販売されたことがある。しかし、それらは電気を使って色を変える技術を採用していた。Tecnoのこのスマホは光さえ当てれば、屋外で使うことが多いであろうアフリカの特性を生かした変色機能と言える。

現時点では色を変えることしかできないが、特定の文字を浮かび上がらせるなどの新しい使い方もできるかもしれない。まあ新しい技術の商用化は時には成功しないかもしれないが、世界初の技術がアフリカ向けの製品に採用されるという点に大きな意義がある。

超高速充電で大手に挑む

一方、Infinixはこの7月に6機種ものスマホを発表している。注目すべき製品は「Infinix Note 12 VIP」。VIPという名前を付けるとはInfinixもこの端末に大きな期待を寄せているのだろう。カメラは1億800万画素を搭載し、4500mAhのバッテリーは120Wの超急速充電に対応し17分で100%まで充電できる。電力事情の安定しないアフリカでは充電速度は1分でも早い方がいいだけに、高性能カメラの搭載と相まって大きな注目を集めている。

VIPという名が誇らしげの「Infinix Note 12 VIP」

CAMON 19 Pro Mondrian EditionもInfinix Note 12 VIPも、どちらも通信方式は5Gに対応せず4Gのみに留まる。アフリカではまだ一部の国の一部エリアでしかサービスが開始されておらず、まだまだ4Gモデルの需要が高いのだ。とはいえInfinixは「Note 12 Pro 5G」も発表しており、5G対応、1億800万画素カメラという構成で上位モデルを求めるユーザーの声に応えている。

5G対応、1億画素カメラの「Infinix 12 Pro 5G」

Infinixはまた急速充電技術のアフリカの牽引車になろうと160W充電のデモも公開した。現在世界で実用化されている最速の急速充電はOnePlusやrealmeの150Wであり、5分間でバッテリーを50%充電できる(2022年6月時点)。

また、シャオミが200W充電をテスト中でこちらは満充電に擁する時間は8分だという。このようにグローバルにスマホを展開している各社の急速充電技術レースに、アフリカ向けスマホのInfinixが挑もうとしているのだ。

160W充電。実テストでも10分で満充電できる

カメラや急速充電、そして色の変わる技術など、アフリカ向けスマホは先進国向けの製品と互角に戦えるだけの性能を持っている。今後アフリカの若年層が次々とスマホを持つようになれば、格安品だけではなく「ハイエンド・低価格・新技術」を搭載したスマホもTranssionから多数でてくるだろう。

中国のシャオミは低価格を武器に世界各国でシェアを高めていった。Transsionはシャオミを上回るコスパの高さを武器にしており、いずれアフリカから飛び出し周辺国、さらに世界へと市場を広げていくだろう。日本でアフリカのスマホが売られる日もいずれやってくるのだ。

「Infinix Note 12 VIP」のようなスマホが日本で買える日がいずれくる

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携帯電話研究家
山根 康宏

香港在住。最新のIT・通信事情を取材するため世界各国の展示会・新製品発表会を1年中追いかけている。日本のメディアに海外事情の執筆記事多数。訪問先では現地取材と称し地元のキャリアや家電店を訪問し必ずスマートフォンを買い求める。最新のハイスペックモデルからジャンクなレトロ端末まで興味の幅は幅広く、時には蚤の市で20年前の携帯電話を買っては喜んでいる。1度買った端末は売却せず収集するコレクターでもあり、集めた携帯電話・スマートフォンの数は1700台を超える。YouTubeでは日本で手に入らないスマートフォンや香港情報を発信している。YouTubeチャンネルは「yamaneyasuhiro」。Twitter ID「hkyamane」、Facebook ID「hkyamane」。
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