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29万円で我が家にやってきた“お雇いバリスタ”

コーヒーメーカーの本当の意味での「全自動」を実現したデロンギ「プリマドンナ クラス」

author: 戸井田 満樹date: 2022/02/13

コーヒーの世界は非常に奥が深い。私はその奥深さゆえになんだか難しそうだなとあまり関心を示してこなかった。豆の種類だとか挽き方だとかそういったことを煩わしく感じていた。しかし、それは自分が作り出した幻想であり、そんな“コーヒー飲まず嫌いな私”が毎日飲むのを楽しみにするほど、このデロンギの「プリマドンナ クラス 全自動コーヒーマシン ECAM55085MS」(以下、プリマドンナクラス)は自由かつ簡単に極上の一杯を提供してくれるのだ。

29万円のコーヒーメーカーの真価

「デロンギ」といえば、世界的にも有名なイタリアの老舗家電メーカーである。オイルヒーターから始まったイタリア北部の町・トレヴィーゾの工房技術は瞬く間に進化を遂げ、90年代にはコーヒーマシンの開発・製造にも参入。現在では世界的トップシェアを誇るブランドにまで成長している。

数多く存在するデロンギコーヒーマシンのなかでも、この「プリマドンナ クラス 全自動コーヒーマシン」は家庭用のフラッグシップモデルとして発売された。自宅でも極上の一杯を楽しめるように開発され、コーヒーマシンとしての機能はもちろんのこと、使いやすさを追求したUIや、専用アプリを開発するなどまさに“家庭用コーヒーマシンの集大成”とも言えるスペックを実現している。

価格は公式ショップで29万8,000円(税込)と家電としては決して安くはない。しかし使ってみるとその価値がこのマシンにはあることが必ずわかるはずだ。

本当の意味での「全自動コーヒーマシン」とは

では、なぜあえてプリマドンナである必要があるのか? もっと安価なコーヒーマシンなんていくらでもこの世に存在するじゃないかときっと思うはず。

それにはまず「全自動」の定義から考える必要がある。

家庭用コーヒーマシンにもさまざまな種類があるが、一般的には投入した豆を自動で挽き、コーヒーを淹れるまでの工程さえ搭載していれば「全自動コーヒーマシン」と呼ばれている。

はたしてそれを本当に「全自動」と定義していいのだろうか。

これでは単に「ミル付きコーヒーメーカー」なのでは? と思うのである。私がプリマドンナを愛する理由は、文字通り「全自動」というところにある。

電源を入れると、まず最初に内部洗浄をおこない、毎回清潔な状態を保って真新しい一杯を提供してくれる。あらかじめ設定した好みの味のコーヒーをボタンひとつで淹れ、きれいに泡立ったフォームミルクも自動だ。おまけにミルクが出てくる経路もその都度自動洗浄。そして、電源を切るときも同様に内部洗浄をしてくるので、手の届かない部分が常に清潔である。

これこそが私が求める本当の意味での「全自動」だ。

コーヒーチェーンで味わえない自分だけの一杯

一番気になるコーヒーの味。こちらは難しい説明はなしに単純に美味しい。冒頭でも書いたが私はコーヒーを常飲する人間ではなかった。

それにはコーヒー好きたちがこだわる、豆の粒度や抽出方法、温度管理など、小難しそうな工程のほかに、独特な酸味とエグみが苦手だという理由にある。プリマドンナでは3種類ほど豆を試してみたが、どれも私が苦手な酸味・エグみをまったく感じられなかった。

しっかりと豆の味を楽しめるのに嫌味のない味で、正直コーヒーショップで出されても美味しいと言ってありがたがるレベルだ。専用アプリでは抽出温度や豆の粒度、ミルクの量なども細かく設定でき、自分好みに味にカスタマイズできる自由度も気に入っている。また、Wi-Fiを使わずBluetoothでのアプリ連携なので、場所を選ばず余計な設定がないのも魅力だ。

家庭用コーヒーメーカーに29万円は正直高いかもしれない。それでも、本当の意味での「全自動」を実現し、日々通うコーヒーチェーンでは到底ありつけない、自分好みを一杯をボタンひとつで淹れられることを踏まえるとけして高い買い物だとは思わない。

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戸井田 満樹

家電に囲まれて育った平成生まれの頑張らない系男子。家電コーディネーターの母からの教えで、調理家電を中心に家電に頼れるものは全て頼る。趣味に全力で取り組むために、頑張らない生き方を模索中。得意なものは料理、好きなものはご飯。好きな家電は食洗機。
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