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Interview

ママになった家電女優がインタビュー。

関野竜佑ちゃんが教えてくれた「子育てでいちばん大事なこと」

author: 奈津子date: 2021/10/10

2018年10月1日、長野県安曇野市の長野県立こども病院で、関野竜佑(せきの・りゅうすけ)ちゃんは産まれた。ただ、その大きさはりんご約1個分と同じ重さ、258gという超低体重。当時、世界で一番小さく産まれてきた男の子として、世界中にニュースとして流れた。
そんな極限の状況から産声をあげた竜佑ちゃんではあったが、本人の生きたいという生命力と、家族や周囲の献身的なサポートのおかげでスクスクと育ち、この10月でとうとう3歳を迎えた。出生時にはたった22cmだった身長も、この3年間で50cm以上伸び、体重は7kgを超えたという。
今年5月に第一子を生み、働く母としても人生を歩み始めた私に、ちょうど良い機会だからということで、インタビュアーとしてお声がけいただき軽井沢にある関野さんご一家を訪ねることとなった。

関野さんご一家は6人家族。父・康平さん、母・俊子さん、長男で現在中学3年生の佑平くん、長女で小学4年生の彩佑子ちゃん、次男で小学1年生の隼佑くん。その末っ子として、竜佑ちゃんは誕生した。

竜佑ちゃんを家族みんなで優しい眼差しで見守る。

「同年代の子と比べて、すごくよく食べるんです。好き嫌いも全くなくて、今は揚げ物や納豆に夢中ですね」。そう話す関野さんご夫妻の影に、はじめのうちは恥ずかしそうに隠れていた竜佑ちゃん。

しかし取材が進むうちに、ダイニングのソファの上で器用にでんぐり返しを始めたり、部屋中を走り回るなど、少しずつ心を開いていってくれた。

愛らしい姿で周りを明るくする竜佑ちゃん。

家庭内だけにとどまらず、預け先の保育園でも自由に動き回っているという竜佑ちゃん。公園などで遊んでいると、いまだに「何ヶ月ですか」と声をかけられたり、小さな身体で鉄棒をしていると驚かれることもあるというが、生命力に溢れ、元気いっぱいな様子が印象的だ。彼がこうして3歳を迎えるまでのあいだには、本人もご家族も、大きな壁を何度も乗り越えていた。

母・俊子さんが帝王切開で竜佑ちゃんを産んだのは妊娠24週目。妊娠高血圧症候群と胎児の発育不全で入院していたなかでの出来事だった。一般的な出産の多くが40週前後、平均体重が3kg弱であることを踏まえると、この出産がいかに緊急性の高いものであったのかが窺える。生まれた直後の竜佑ちゃんの体は、まるでクリオネのように透けていたという。

病院の看護師さんたちが竜佑ちゃん生まれてからずっと記録し続けた成長ノート。最初のページに生まれたばかりの竜佑ちゃんの写真が貼られている。

「夜の7時過ぎに生まれたのですが、栄養を入れるための点滴の針が入らず、病院からは『翌朝までに入らなかったらごめんなさい』と言われていました。何人かの先生が挑戦してくれたのですが上手くいかず…。 でも、先生方が一丸となってギリギリの状況にも諦めずに挑戦し続けてくださり、なんとか点滴の針を打つことができたんです」(康平さん)

「入院中、お腹がぷっくりと膨らみ、便が詰まってしまったこともありました。このままの状態が続くと、最悪の場合は腸が破裂しまう可能性があるという説明を受けたのですが、造影剤の投与によってなんとか便を溶かして外へ出すことができたんです」(俊子さん)

想定を遥かに上回る早さでの出産に、初めは動揺したという父の関野康平さん。

「初めのうちは、顔ものっぺらぼうに近い状態で、鼻と口がほんの少しあるぐらい。半年間の入院中に、だんだんと線が増えていき、目もできていきました。病院側の“どんどん兄弟と会わせて、赤ちゃんへ刺激を与えてあげてください”という方針には随分と助けられましたね」(俊子さん)

「当時3歳だった次男の隼佑は、保育器のなかの小さな竜佑を見て、『ママがいないで、一人で入院しているのはかわいそう』と言って泣きました。子供たちなりに、何か感じ取るものがあったんでしょうね」(康平さん)

うつ伏せからおもちゃ目掛けて手を伸ばす竜佑ちゃん。小さくても首がしっかり座っている。
関野竜佑ちゃん。この時ちょうど9ヶ月。

関野家の雰囲気は、とにかく明るくて、温かい。どの家庭でも千差万別、それぞれの壁を乗り越えているものだと思うが、竜佑ちゃんの誕生によって、より一致団結した歴史をもつ関野家は、特別に強い絆で結ばれているのだろうな、と感じた。

当時は甘えん坊だったという、隼佑くん。今では立派なお兄ちゃんに。

取材中、『覚悟はしていました。』と何度か呟いていた、父・康平さんの静かな顔つきが深く印象に残った。

「1歳を迎えるまでは、常に不安な気持ちと隣り合わせでした。今は、歳を重ねていくことへの特別な感情があるというよりも、とにかく“無事に生きていてくれていたら良い”と。そういう想いからスタートしているので、多くは望んでいないんですよ。健康的なのが一番。この軸は私たち家族で変わりありませんね」(康平さん)

取材の途中、俊子さんがぽつりと、こう、呟いた。

「もし竜佑の身になにかあったとして、最初の出産だったとしたら、どうにかなっていたかもしれない」と。

それを受け、夫の康平さんも「それ、よく言っていたよね」と返していた。さり気ない、ほんの一瞬のやりとりだったが、凄みのある会話だった。

『その気持ち、分かります。』なんて安易な事は当然言えなかった。けれども場合によっては、心身ともに本当にどうにかなってしまうこともあるのが、妊娠・出産という命がけのプロジェクトなのだ。もちろん、それは、何番目の出産だから良いとか、悪いとかいう意味合いでは決してない。

それぞれの出産に、大きな苦労や哀しみ、喜びが当然付随してくるものだろう。かくいう私も、今回の第一子の妊娠では、なんとか出産まで漕ぎ着けられ、育児をしているけれども、それまでの過程では何度か、どうにかなりかけた。

いや、一線を越えて、どうにかなってしまって、これはまずいと、なんとか正気の世界線に爪を立てて、不協和音を奏でながらも、叫びながら戻ってきた、そんな経験がある。詳しくは別の機会に譲るとして、それぐらい、産む本人にとっても、家族にとっても、出産・育児って、大きな出来事だ。

人が人を産んで、家族と協力しあって、人として育てるって、なんて尊くて、難儀で、ぶっ飛んでいて、素晴らしい事なんだろう。(これは、それらの選択をしていない人々を否定する意味合いではない)

オムツ、うんち、げっぷ、おっぱいなど、あまりロマンチックではない単語が平然と出る子育てという世界線に身を浸しながらも、授乳中や、深夜に子供の寝顔を見つめているときなど、宇宙的な一連の神秘の深さについて、いまだに思いを馳せてしまう。ああ、自分って、本当に哺乳類だったんだな、などということを考える。

関野さんご夫婦がお話された通り、

ただ、“存在してくれている”。

その事実に対して、自然と感謝の気持ちが湧き上がってくる子供って、なんて尊いんだろう。シンプルだけれど、とても大切なことを、お話させていただくなかで教えていただいたように思う。

最近は兄弟でバンバンと銃で撃ち合うジェスチャーで遊んでいるという仲のいい4兄弟たち。

ブルーエアのきれいな空気に助けられ 一家は風邪をひくことなく暮らしている

そんな関野さん一家のリビングにはブルーエアの空気清浄機「クラシック480i」が設置されている。上品な佇まいを持つ本機は、同社独自のHEPA Silentテクノロジーを搭載し、高い除去率とスピード性能を誇る。適用床面積~55㎡(33畳)までの広さを9分できれいにできる空気清浄機で、取材中も子供たちが走り回りるたび、センサーが自動で反応して空間を清浄していた。

「基本的には静かなんですが、ホコリが強く舞ったときには稼働音がして、しっかりと反応してくれているのを実感しています。軽井沢の空気は都内と比べるときれいですが、室内ではどうしてもホコリなどの汚れが舞ってしまうんですね。しかし、これを設置してからは、パワフルな風が対流して淀みがなくなるからか、どことなく涼やかに感じられます。(康平さん)」

ブルーエアの空気清浄機のパワフルさに助けられているという、関野さんご家族。

「この空気清浄機を置いてから、私たち夫婦もほとんど風邪を引かなくなりましたし、長男の佑平は小学校も中学校も休まず通うことができたんですよ。竜佑もおかげさまで大きな病気はしていません。家族みんながきれいな空気の中で過ごせていると思います。(俊子さん)」

中学3年生になった長男の佑平くんは今年4月には安曇野市内で聖火ランナーを務めた。

「もともと結婚した当初は東京で暮らしていたんですが、軽井沢の空気な綺麗が気に入って家を買いました。それで十分かなと思っていたんですが、ブルーエアの空気清浄機を通じて、室内を清浄することの必要性を知って。今、更に良い空気環境で過ごせていると思います。(康平さん)」

空気の質に敏感な関野さんご一家も、ブルーエアによるきれいな空気は大きな安心感をもたらしてくれているようだ。

「本当にたくさんの方に支えられて、助けてもらってここまで来られました。竜祐がこうして元気に育っていること、その様子を求められる限り、発信していくことが私たち家族のできる恩返しであり、使命だと思っています。本人も、そういう責任と感謝の気持ちを持って、人生を歩んでいってくれたらいいなと思います。(康平さん)」

世界でいちばん小さく生まれた赤ちゃんは、計り知れない大きさの愛情を受け、スクスクと成長していた。これからの成長も楽しみだ。

取材終了後の関野さんご家族と、筆者・奈津子の集合写真。
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家電女優
奈津子

女優、タレント。SDN48在籍中、劇場近くの電気街で多くの家電に触れたことでその魅力に開眼。アイドル卒業後、「家電アドバイザーGOLD等級」を取得し、様々な媒体へ家電女優として出演中。150台以上の家電と1歳の息子、夫と共に暮らす。YouTubeは「奈津子の家電クリニック」を更新中。instagramはnatsuko_kaden。
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