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紙のノートをデジタル化!

電子ペーパー「クアデルノ」で仕事効率はあがるのか?

author: 山本 敦date: 2021/08/20

紙のノートのような筆記感を実現した富士通クライアントコンピューティングの“電子ペーパー”「クアデルノ」。使い慣れたノートを紙からデジタルに置き換えると、現役ライター兼記者の仕事効率はどれぐらいアップするのか。7月に発売されたクアデルノの最新機種で試してみました。

電子ペーパーは変身アイテムだ

筆者は子どもの頃にロボットアニメを見ながら育った世代なので、いつも自分が「なんとかモードに変形・変身」したり、「なんとか装備になって強化」できることを夢に見ています。空想の世界の中では街を歩くときにホバリングで高速移動したり、たまに気に食わないことがあればロケットパンチを飛ばしたりもします。

コロナ禍の前ほどではありませんが、各所で開催されるイベントや記者発表会の現場取材にも出かけています。様々な現場に足を運び、バッグとカメラを担ぎながらノートにペンを走らせると、頭の中で「記者モード」のスイッチがオンになります。電子ペーパーは記者モードの筆者を強化してくれる頼り甲斐のあるアイテムです。

記者会見やイベントの現場では、高い確率で“立ち話”による取材がメインになります。筆者は電子ペーパーと出会うまでは紙のノートとペンを使っていました。アナログの文具も悪くないのですが、いくつかの理由で電子ペーパーの方が優れていると感じています。

富士通クライアントコンピューティングが7月に発売した第2世代の電子ペーパー“クアデルノ”。

富士通クライアントコンピューティングのクアデルノは、筆者にとって理想的な使い勝手を備える電子ペーパーです。7月に発売された最新第2世代のクアデルノを試しながら、ライター・記者による電子ペーパー活用術を紹介したいと思います。

新しい専用ペンで書きやすくなったクアデルノ

クアデルノはE-Ink社が開発した16階調グレースケール表示に対応する電子ペーパーに「読み」「書き」ができるデジタルノートです。最新第2世代のモデルは、ワコムが特許を取得する電磁誘導方式(EMR)の専用デジタルペンを筆記に使います。紙のノートと同様に文字や線を繰り返し書いたり・消したりができます。

ワコム独自のEMRテクノロジーを搭載する新型の専用スタイラスペンが付属します。

さらに“ページが尽きる”という概念がないところが紙のノートと大きく違います。32GBの内蔵ストレージにノート約20万冊に相当するPDFデータを保存したり、PCなどの外部機器にバックアップを取ればストレージ容量は無限大。確かに高価なデバイスではあるものの、ノートやペンを頻繁に買い換え・買い足すよりも長い目で見れば経済的かもしれません。さらに過去の取材ノートは処分する際にゴミにもなりますし、デジタルアーカイブとして場所を取らずにメモを保存できるクアデルノは仕事の効率を高めてくれます。

ペンに搭載されているふたつのボタンに「消しゴム」や「ハイライト」など5つの機能を自由に割り当てられます。

今回筆者が試したA4サイズのクアデルノは本体の質量が約368グラム、専用スタイラスペンは約7.2グラムです。本体は紙のノートと似たような感覚で、片手で長い時間持ちながらメモを書いていても疲れないサイズ感です。iPad Airと質量の差は100グラム前後しかないものの、電子ペーパーはバックライトを持たないディスプレイなので画面が熱くならないことがメリット。イベントの現場取材などで1日中電源オンのまま持ち歩けるほど、内蔵バッテリーのスタミナも十分に確保されています。

第2世代のクアデルノは専用デジタルペンによる筆記の滑らかさが大幅に向上していました。前世代のクアデルノよりも文字の曲線や斜め線がガタつくこなく美しく書けます。文字を書き綴るだけでなく、イラストの下絵を描く用途にも新しいクアデルノはおすすめです。

新しいクアデルノは曲線や斜め線の書き味が格段に向上しています。文字だけでなくイラストの作成にも活用できそうです。

筆者の場合、取材メモはWindows/Mac対応「QUADERNO PC App」を使っていったんパソコンに取り込んでから、メモのファイルを横目に見ながらテキストエディタで原稿を書くスタイルをスタンダードにしています。iOS/Android対応の「QUADERNO Mobile App」を使えば、クアデルノにつないでPDFファイルの出し入れがワイヤレスでも行えるので便利です。取材メモを直接クラウドサーバーに保存したり、メールで送ることもできるからです。

クアデルノで作成したファイルをスマホアプリからピックアップして、メールなどのアプリを介して送ることもできます。

A4とA5、どちらのサイズを選ぶ?

クアデルノにはサイズが異なるA4とA5のモデルがあります。筆者は長めの原稿を書く前に構成案をよく練りたい時に電子ペーパーで下書きをします。スクロールせずに“1枚”の画面に素案をたくさん詰め込めるので、大判のA4サイズを使っています。以前にA5サイズのクアデルノも試しました。こちらはやはり軽くて持ち運びやすい点が強みであることを実感できました。「高機動装備」用の電子ペーパーとして1台ほしいです。

左がA5、右がA4サイズのクアデルノ。

現在のクアデルノに不満を感じるところがあるとすれば「カラー表示ができないこと」を指摘する声もあります。E-Ink社ではカラー表示の電子ペーパーも開発を終えているので、将来これを搭載する製品も出てくるかもしれませんが、商品としての値段はかなり高くなる可能性があります。

そもそも電子ペーパーは魅力的に感じるけれど、値段が高くて手が出ないという声も聞きます。新しいクアデルノは富士通のオンラインストアでA4モデルが69,800円、A5モデルが49,800円。色んなアプリが入れられて、動画や音楽も楽しめるタブレットに比べるとつい「高いなあ」と感じてしまうかもしれません。購入するときには「勢い」が必要になるデバイスです。 ですが、筆者の経験では電子ペーパーを持って海外のイベントなどを取材していると、ふと知らない人に「何それ!すごいね」と声をかけられたりして、とにかくよくモテます。ガジェットライターとしては鼻高々な思いが何度も味わえました。他の人が持っていない、一歩進んだデジタルガジェットを華やかに使いこなす自分をアピールできるメリットを考えれば、必ずしも高すぎる買い物ではないと思います。

製品貸与:富士通クライアントコンピューティング

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スマートエレクトロニクス・ライター
山本 敦

オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はオーディオ・ビジュアルからIoT、ウェアラブルまでスマートエレクトロニクスを幅広くカバー。ヘッドホン・イヤホンは毎年300を超える新製品に体当たり中。国内・海外スタートアップの製品やサービスを多く取材、開発者の声を聞くインタビューなどもしています。
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