舞台は鎌倉山。「ホリスティックヘルス(心・体・自然が一体となった健康)」をキーワードに、インスティテューテン株式会社がブランドの象徴となるフラッグシップサイトを構えた。名称は「ルータ鎌倉山」。仕掛け人は世界的にも著名な経営者・伊藤嘉明氏と、CBD抽出研究の第一人者であるDr.ヘンリー・ヴィンセンティ氏。販売する第一弾製品は、人々の快適な眠りをサポートする「Sleep Inc.」だ。
世界的経営者&ドクターが生んだ「Sleep Inc.」とは?
「Sleep Inc.」は、100%自然由来の成分で作られたハーブティンクチャーだ。ホップ、バレリアンルート、ジンジャー、ターメリック、レモンバーム、クローブ、セージなど、厳選された天然ハーブを独自の超臨界CO₂抽出方法で調合している。

「Sleep Inc.」はリキッド/12,000円、カプセル12,000円、キューブ8,000円の3種類が用意されている。7月現在は公式Webサイトから購入できる。「Beyond Magazine記事をお読みいただいた方限定! Sleep Inc.の全商品が20%OFFになるクーポン【BEYOND20】をご利用ください。(2025年9月30日まで)
超臨界CO₂抽出方法とは、二酸化炭素(CO₂)を特殊な「超臨界状態」にして植物から有効成分を抽出する革新的な技術だ。CO₂は液体のように成分を溶かし出す力と、気体のような浸透力を併せ持ち、植物の細胞内に効率よく入り込んで目的成分を抽出する。抽出後は圧力と温度を下げることでCO₂は完全に気化して分離され、純度が高く、化学溶剤を使わない安全な製品が得られることがメリットだ。


リトアニアにあるラボ。ちなみにインスティテューテン(Instituten)とは、「北欧の科学的研究(Institut)」と「日本の『縁(en)』」を組み合わせた造語。北欧の先進的なサイエンスと、日本特有の「人との繋がり」「ご縁」を大切にする文化が融合した言葉で、「科学的アプローチ」と「自然の叡智」を掛け合わせた、新しいホリスティックヘルス(心・体・自然が一体となった健康)を提唱する会社の理念を象徴している。
デンマークやリトアニアの広大な自然環境で20年以上オーガニックハーブを研究し、CBDオイルのブランド「ENDOCA(エンドカ)」の開発者としても、世界的に知られるDr.ヘンリー・ヴィンセンティ氏が製品開発を担当。「自然療法でこそ人々は真のホリスティックヘルスにたどり着けるはず」と本製品を自信を持って世に送り出す。

Dr. ヘンリー・ヴィンセンティ
コペンハーゲン⼤学 博⼠(分⼦医学)。カンナビスに含まれているカンナビノイド成分が様々な疾患の治療・ 予防に効果的であることを発⾒し、2006年に世界初の国際的なCBDブランド“ENDOCA(エンドカ)”を設⽴。
安定を捨て、情熱を選んだ若手メンバーの強い思い
だが、今回の主役はその製品でも彼らでもない。それぞれの想いをもって、集まった実務を担う創業メンバーの若手4人、黒木佳奈穂氏、北川桃子氏、長山ナタリー氏、そして金杉楽区氏だ。
東京の喧騒を離れ、なぜインスティテューテンは拠点に鎌倉山を選んだのか。「心と体を自然の力で取り戻せる、理想的な環境だからです」と語るのは、インスティテューテンの伊藤氏との共同創業者であり、Chief Financial Officerを務める金杉楽区氏。元JETROの職員でありながら、自らのルーツであるタイで不公平な流通構造を目の当たりにし、「関わるすべての人にとってフェアで、サステナブルな仕組みを築く、“草の根の革命家”でありたいと願っています」と強い決意で社会課題に向き合っている。

Chief Financial Officer金杉楽区
タイ・バンコク出身。JETROでASEAN進出支援や貿易コンサルティングに従事後、スタートアップ企業で海外法人責任者を経験。フェアトレード推進や社会課題解決に情熱を持ち、伊藤氏とともにインスティテューテンを起ち上げる。
黒木佳奈穂氏は、9年間勤めたアパレル業界で心身の不調を経験し、ホリスティックヘルスに目覚めた。「心と体、そして環境が整ってこそ真の健康が得られると気づきました。自分の経験を生かし、多くの人にその重要性を伝えたいと思っています」と語る。

Sales & Marketing Officer 黒木佳奈穂
アパレルメーカーで9年間、企画・生産管理・MDを経験。その後ウェルネス分野へ転身し、CBDブランド「ENDOCA」のマーケティングを担当。
長山ナタリー氏は、SaaS系の米大手外資企業で順調なキャリアを築いていたが、二回の出産、育児との両立に、自身の成長キャリアに不安を抱いていた。そんな折、復職を目前に鎌倉山で偶然伊藤氏と金杉氏らと出会い、人生の転機を迎えた。「育児と自己実現を両立できる環境がここにはありました。母親でありながらも自分らしく働くことを妥協したくなかったんです」

Operating Officer 長山ナタリー
イギリス生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、情報通信系企業で法人営業を経験。その後、SaaS系の米大手外資企業で営業戦略や業務効率化を推進する。二児の母として家庭とキャリアを両立。
北川桃子氏は、学生時代からサステナビリティを追求してきたクリエイティブ担当。「人の幸せは物だけでなく、体験や人との繋がりの中にあります。ここでそれを具体化し、多くの人に届けたい」と熱く語る。

Creative Officer 北川桃子
上智大学外国語学部英語学科在学中、スウェーデンのウプサラ大学に留学しサステナビリティを専攻。卒業後はアクセサリー作家として展示販売を行う傍ら、フリーランスのクリエイティブディレクターとして多彩な活動を行う。
ホリスティックヘルスな体験ができるルータハウス鎌倉山
ルータハウス鎌倉山では、ただ製品を販売するだけではなく、訪れた人々が実際に自分の心と体と向き合う機会を提供する。

ルータハウス鎌倉⼭
〒248-0031神奈川県鎌倉市 鎌倉⼭2丁⽬16−36
アクセス 鎌倉駅からバスで15分、「若松」より徒歩1分
例えば、早朝のヨガセッションでは、鎌倉山の豊かな自然の中で行われ、参加者は静かな時間の中で呼吸法や瞑想を通じてストレスを解放できる。北川氏自身も参加し、「忙しい日常を離れて自然の中でヨガをすると、本当に心も体も浄化される感じがします。私自身の体験を多くの人に味わってほしいですし、そういうコミュニティ作りができることにワクワクしています」と語る。

8月以降にさまざまなワークショップやイベントなどを計画中。SNSや公式Webで最新情報をチェックしてほしい。
また、調香ワークショップでは、参加者が自分自身の心や体調に合わせたオリジナルの香りを調合する。植物療法に知見のある岩瀬加奈氏が指導を担当し、北欧や東欧から取り寄せた無農薬のハーブやエッセンシャルオイルを用いる。岩瀬氏とこれまでも一緒に仕事をしてきた黒木氏は「香りは心に直接作用します。ワークショップを通じて自分だけの特別な香りを作ることが、自律神経を整え、日々のストレスを軽減するきっかけになります」と話す。
さらにハーブ調合イベントでは、参加者が個々の健康ニーズに合わせて、実際にハーブティーやハーブティンクチャーを調合できる。これにより、自然由来のセルフケアを日常的に取り入れる方法を学べる。長山氏は「私も以前睡眠に悩んだ時期もありますが、“なんとなく抱え続けている不調”がいつの間にかなくなるような、そんなリラックスできる空間を作りたいです。健康的な生活を送るために取り入れてきた習慣を共有できることが、本当に嬉しいです。」と語っている。
未来に広がるホリスティックヘルスの輪
インスティテューテンの若手創業メンバーが鎌倉山で目指すのは、製品だけではなく、人々の暮らし方やコミュニティの在り方を根本的に変えることだ。Sleep Inc.製品とホリスティック体験を通じて、人々が自然や社会と調和した健康的なライフスタイルを実現できる未来を描いている。
「私たちがここ鎌倉山から届けることは、ただ商品を売ることではありません。全ての人が本来あるべき健康的で調和の取れた暮らしを手に入れるためのモデルになりたいのです」と金杉氏は語る。
若手創業メンバーの純粋な想いが込められたこの取り組みは、訪れる人々に深い感動と実際的な変化をもたらし、鎌倉山を起点に日本全国、そして世界へとその輪を広げていくことを目指している。彼らの情熱と行動が生み出すホリスティックな新しい生き方は、私たちに真の豊かさとは何かを改めて教えてくれるだろう。