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欲しいときに買うって気持ちいい!

紅しょうが・熊元プロレスの、欲求に従いまくるノー節約ライフ

author: Beyond magazine 編集部date: 2025/06/17

ホストクラブに一晩で数十万円、タクシー移動でストレスゼロ、そして部屋にはアンティーク家具。
 「そら、見栄っ張りですから」と笑うのは、芸人コンビ・紅しょうがの熊元プロレスさん。
 
お金の使い道は大胆だけど、その裏にあるのは「お金がなくなったとしても人生は楽しめる」という揺るぎない自信。小学生の頃から変わらない「今欲しいものは、すぐに買う」というスタンスを貫く彼女に、お金との付き合い方を聞いてみた。
 

紅しょうが 熊元プロレス

1990年11月30日生まれ、吉本興業所属。2014年、稲田美紀と芸人コンビ「紅しょうが」結成。「女芸人No.1決定戦 THE W 2023」(日本テレビ)優勝、「ytv漫才新人賞決定戦」(読売テレビ)2年連続本戦出場、「紅しょうがは好きズキ」(関西ラジオ)、TKU「紅しょうがの頑張り屋~台」(テレビ熊本)など多方面で活躍する傍ら、東京漫才劇場所属メンバーとして舞台に立つ。YouTube「紅しょうがのバンザイチャンネル」はタンクトップ姿で熊元が料理をする「タンクトップキッチン」などの人気企画が多数。

Instagram:@kumamoto.pro
X:@KumamoP
YouTube:@@BANZAI_benishoga

お金はちょこちょこ使うより、一気にどーんと使いたい!

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──豪快にお金を使うイメージがある熊元さんですが、今いちばんお金をかけているものは何ですか?

ホストクラブですね。最近は月1回のペースで行ってます。1回ごとに使うお金を減らして、ちょこちょこ行くこともできるんですけど、見栄っ張りなのでそれはかっこ悪いって感覚があって。

行ったときに一気に数十万円ぐらい使ってます。うん。正直、これはよくないと自分でも思います。

──豪快なお金の使い方は、いつ頃から始まったのでしょうか?

小学生の頃からですね。もらったお小遣いをその場で使い切ってしまうタイプやったんで、お母さんからは「もっと計画的に使いなさい」ってずっと怒られてました。でも、「やめよう」と思ったことは1回もなくて。「どう言い訳すれば次のお小遣いもらえるかな」って、そんなことばっか考えてました(笑)。

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──『THE W』優勝後や上京後にお金に対する価値観は変わりましたか?

収入が増えたんで、親に仕送りしたり、地元の友達にご飯を奢ったり、お世話になった人に還元できるようになりましたけど、正直「人のためにお金を使う」ってところは変わってないと思います。お金がないときも後輩に奢ってましたし、見栄っ張りなので借金してでもいいお店に連れて行ってました。もともと人を楽しませるのが好きなんで、人にお金を使いたいんですよね。

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ただ、「金銭的に余裕があったら買いたい」と思っていたものを買えるようになったとは思います! 私、家で過ごす時間が好きなんですけど、ちょっといい家具って生活にいらんもんじゃないですか。だから自分の中では優先度が低くて、大阪時代は最低限の暮らしができる家具しか揃えてなかったんです。でも今は、アンティーク家具とか買って、家の中も理想に近づいてきて、それは「昔と違うなぁ」って思います。

お金を借りたときは、楽しさという「利息」を返せるように

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──熊元さんが「これだけはやらない」と決めているお金の使い方はありますか?

絶対に散財する自信があるんで、クレジットカードは作らないようにしてます。あとは、分割払いとかも基本しないです!

過去にジムを契約したのに、1回も行かずに1年以上お金を払い続けてたことがあって。「これって、めちゃくちゃもったいないなぁ」って思ったんですよ。だから脱毛サロンとかも、ローン払いじゃなく都度払いができるところに行ってます。

基本的に今ある現金で支払えるのが、いちばんいいですからね。まあでも、急な支払いとかあると、借金してしまうこともあるんですけど……。

──どういうときに借金をしてしまうんですか?

引越し代とか、まとまった必要経費を払わなあかんときですね。大阪時代は、5回くらい引越ししたんで、そのたびにお金が必要になって借金してました。

そもそも私、人生で1回も貯金できたことがないんですよ。500円玉貯金は目標金額に達成する前に開けてまうし、NSCに入るときも直前に死ぬほど働いて入学金を払ったし、とにかくコツコツ貯められなくて。

だから、まとまったお金が必要になったときは、先輩とか同期に相談することが多いですね。マユリカの中谷さんに100万円借りたりとか……。

そのときは、『THE W』で優勝した後やったんですけど、賞金が入るまでに2ヶ月ぐらい空いてて、そのタイミングでホストクラブに行きたくなったんです。中谷さんには事情を全部説明したうえで、「THE Wの優勝賞金が入ったら返します」と約束してお借りしました。

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──借金が必要になりそうなとき、どのタイミングで人に相談してますか?

計画性がとにかくないんで、だいたいギリギリになってからですね。お金がなくなりそうになると「勝手に増えてくれへんかな」って粘ったりするんですけど、まあ絶対そんなことはないんで。

それでも今までどうにかなってきたっていう経験が、自分の変な自信になってしまっているのかもしれないです。ほんまによくないんですけど。

こんだけ人に迷惑かけてばっかりやのに、助けてくれる人が周りにたくさんいて、私はほんまに恵まれていると思います。だからお金をお借りするときは、すぐに返せないこともあるんですけど、その分相手を楽しませることで利息分ぐらいは返せたらな、と思ってます。

お金を使うのは、お金がなくなっても楽しめる自信があるから

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──熊元さんの話を聞いているとお金を使うことに前向きな印象を受けますが、お金がなくなることに不安は感じないのでしょうか?

一度上げた生活水準を下げたくないってみんな言うんですけど、私は「下がったら下がったで、それでいい」と思ってるんです。それは、収入がなくなっても楽しめる自信があるからですね。だから、「もしお金がなくなっても、そのときはまた頑張ろう」って覚悟でお金を使ってます!

──お金がなくても楽しめる自信があるのはなぜでしょうか?

お母さんの影響やと思いますね。お母さんは、めちゃくちゃ働きながら1人で私を育ててくれたんです。それもあって「あんたには苦労してほしくないから貯金をしてほしい」って言われるんですけど、お母さんの頑張る姿を見てきたからこそ、私もどんな状況になっても楽しく過ごせるんやろうなって変な自信があります。お母さんは、そんなつもりで働いてたわけじゃなかったと思うんですけど(笑)。


それに、下積み時代の経験も大きいと思います。大阪時代は、公園でバドミントンしたり、家に後輩を呼んでお風呂でヨーヨー釣りしたり、めっちゃしょうもない遊びをしてゲラゲラ笑ってました。

だから、お金がないならないで楽しめる自信があるんです。今思えばそれは、お金がなくても一緒に楽しんでくれる周りがいたのもあるかもしれませんけど。

何を買うかじゃなくて、欲しいときに買えたかが大事

──熊元さんにとって、お金を使う魅力はどんなところにありますか?

生活のマイナスをゼロにできるところですね。たとえば電車って、満員電車とか乗り換えとか、小さなストレスが積み重なるじゃないですか。でも、タクシーに乗ったらそのストレスから一気に解放されて、ハッピーな気持ちになれるんです!

ウーバーイーツも手間を省いて家でゆっくりできるし、テーマパークも優先パスを買えば並ばなくて済むし、生活の中でちょっと嫌なことを解消できるのはお金を使う魅力やなって思います。

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あとはやっぱり「買えた!」っていう喜びですね。私、高い買い物をしたときも、100均で3000円分使ったときも、そのうれしさってあんま変わんないんですよ。それよりも「今欲しいものを、欲しいタイミングで買えた」っていうのが、いちばん気持ちよくて。だから、欲しいものをお気に入り登録して悩むみたいなことは、ほとんどしないです。

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──気持ちいい買い物の仕方ですね!

でも勢いで買ったせいで、後悔してることは山ほどありますよ。この前も、リビング用のシャンデリアを買ったら、家の取り付け口に合わへんやつが届いて、「ちゃんと確認しておけば、こんな失敗しないんやろうな」って思いました。

あとは2年前ぐらいに、普段用の長財布と出かけるとき用の三つ折り財布を買ったんです。どっちも欲しかったから、場面に合わせて使い分けすればいいかと思って。でも本当に2個はいらない。マメに入れ替えるタイプでもないし、結局1年半ぐらい三つ折り財布は放置で、ずっと長財布を使ってました。

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──現在、使っていない三つ折り財布はどうなっていますか?

私の財布を欲しがってくれる後輩がいて、その後輩に「次に財布を変えるときがあったら教えてください」って言われたんです。そう言われたら、つい見栄を張ってしまって、使っていた長財布の方をあげてしまいました。

それで、いざ放置していた三つ折り財布を使い始めたら、これが不便で仕方ない! 私はレシートで財布をパンパンにしてしまうタイプなんですけど、そもそもレシートが全然入らんし、お札は破れるし、がま口が緩くなって小銭は落ちてくるしで、本当に最悪でした。でも、後輩に「返して」とは言えないんで、今新しい財布を探してます。

当時を振り返るとめっちゃもったいことしたなと思うんですけど、次の財布を買ったら忘れるんで、早く新しい財布を買いたいですね。

──お金を使うことを全力で楽しんでいる熊元さん。今後は、どのようにお金と付き合っていきたいと考えていますか?

遊園地がめっちゃ好きなので、いずれは自分をモチーフにしたテーマパークを作りたいです。そのためには大金が必要になるので、貯金しなきゃと思うんですけど、正直貯金だけで実現できるレベルじゃないので、どうにかして周りの力を借りて実現できたらいいなみたいな気持ちもあります(笑)。

でも、やっぱりまとまったお金があった方がいいんで、貯金は頑張りたいです。今、やっと毎月のお金がゼロにならなくなって、あんまり人から借りずに済むようになってきたんで、これからは積み立てNISAとか、すぐに引き出せへん方法で貯金するのもありなんかなとか、いろいろ考えてます。

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──テーマパーク!素敵な夢ですね。最後に、Beyond magazineの読者に向けてメッセージをお願いします。

女子~!

財布と恋人はいったん2年で飽きるで~!

でもほんまに味がでるんは2年目からやで~!!

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Beyond magazine 編集部

“ユースカルチャーの発信地“をテーマに、ユース世代のアーティストやクリエイター、モノやコトの情報を届けるWEBマガジン。
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